中国ニオ(NIO) テスラにはないEVワゴン導入へ 2023年内に欧州発売も

公開 : 2023.03.10 06:45  更新 : 2023.04.11 18:35

中国のEVブランドであるニオ(NIO)は、セダンのET5をベースとしたワゴンモデルを発売する予定です。BMW 3シリーズ・ツーリングより一回り大きく、バッテリー交換システムを備えています。

ニオET5にワゴン登場

中国のEVブランドであるニオ(NIO)が販売する電動セダン「ET5」に、ワゴンモデルが新たに加わることが明らかになった。中国政府機関への登録情報から確認された。

ET5のワゴンモデルは4月18日に開幕する上海モーターショーで披露される見込みで、中国国内だけでなく欧州にも導入されることになる。セダンはすでに2023年後半に英国で発売予定だ。

中国政府機関に登録されたニオET5のワゴンモデルの画像
中国政府機関に登録されたニオET5のワゴンモデルの画像

英国では、通常の販売体制ではなく、サブスクリプションによるリース専用となる予定である。こうしたサブスクリプションモデルは、中国の自動車ブランドであるLynk & Co(ジーリー傘下)が欧州で実績を持っている。

ニオの最大の特徴は、同社が開発したバッテリー交換システムであろう。バッテリーを5分程度でフル充電のバッテリーに交換するというもので、専用施設は英国内にも数か所設置される予定だ。

ET5のワゴンモデルは6月に中国で発売され、年末までにデンマーク、ドイツ、オランダ、ノルウェーなどの欧州市場でも発売される予定である。

モデルとしては、標準のセダンボディをベースに、スペースと多用途性を持たせている。画像を見る限り、フロントエンドからBピラーまでがセダンと同じデザインのようだ。リアエンドは、フルワイドのテールライトを備えたテールゲートが採用されている。

サイズは全長4790mm、全幅1960mm、全高1499mm、ホイールベース2888mmと、全体的にBMW 3シリーズ・ツーリングよりも一回り大きい。

パワートレインはセダンと同じで、デュアルモーターによる四輪駆動となる見込みだ。セダンでは、フロントの非同期モーターが204ps、リアの同期モーターが286psを発揮し、システム出力は487ps、最大トルク72kg-mとなる。

バッテリー容量は、75kWh、100kWh、150kWhの3種類を設定しており、そのうち150kWhのユニットは半固体電池となる。WLTPサイクルでの航続距離は、最大1000kmとされる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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