英国車が一同に会するイベント、「英国車フェア2014」が9月20日、21日の2日間にわたって、東京ミッドタウン 芝生広場で開催された。現行の英国輸入車がずらりと展示されたのと共に、各メイクスのヘリテイジ・モデルも展示され、新旧の英国車ファンにはたまらないイベントとなった。多くのモデルのコクピットやパッセンジャー・シートに座ることができたのも嬉しい。
また、英国車検定といったクイズや、トークショーなども行われた。
英国差フェアに相応しいユニオンジャックのペイントが施された1963年ジャガーE-タイプS1クーペ。スコットランド独立問題も一段落してホッと一息?
マクラーレンのブースには、コンベンショナルなフロント・ビューのMP4 12Cと、アグレッシブなフロント・ビューを持つ650Sスパイダーが並んで展示。
ロータスは、エリーゼSクラブレーサー、エキシージS、エキシージSロードスター、エヴォーラSスポーツレーサーを展示。このうち、エキシージSロードスターは一般には今回が初お目見得。
1989年ロータス101。ネルソン・ピケ、中嶋悟コンビでシーズン・ランキングは6位だった。エンジンはジャッド製の3.5ℓノーマル・アスピレーションV8を搭載する。
ジャガーは、F-タイプ・クーペ、XJ、XKの3台を用意。ラグジュアリーなだけでなく、スポーツ・テイストを持ったサルーンは比較的若い層にも注目だった。
1965年ジャガーE-タイプS1ロードスター。SS100に次いでジャガーのスポーツカー・メーカーとしての名声を確実なものにしたエポックメイキングなモデルだ。
発売して間もないF-タイプ・クーペのリア・スタイルは、美しく、且つ英国車らしいもの。やはり多くの人の目を止めていた。
ランドローバーは、レンジローバー、レンジローバー・スポーツ、そしてレンジローバー・イヴォークを展示。親しみやすいSUVのためか、多くの人が運転席に乗り込んでいた。
1974年レンジローバー。1970年にデビューした元祖ラグジュアリー・フルタイム4WD。後に多くのモデルにも流用されることになる3.5ℓのV8ユニットを搭載。
アストン・マーティンは、DB9カーボンエディション、V8ヴァンテージN430、V12ヴァンテージS、そしてヴァンキッシュという4台のニューカーを展示。
1965年アストン・マーティンDB5ヴァンテージ。1963年にデビューしたDB5のハイ・パフォーマンス・バージョンがヴァンテージ。エンジンは286psを発揮する4ℓストレート6。
ロールス・ロイスはファントム、ゴースト、レイスというメイン・モデル、3台をラインナップ。ブルー、ホワイト、ブラックというそれぞれのボディ・カラーのコントラストが美しい。
普段はなかなか近づくことのできないようなスーパー・ラグジュアリー・モデルも身近な距離で感じることができるのも、こうしたイベントならではのことだ。
1950年ロールス・ロイス・シルバー・レイス。戦後まもなくから生産がはじまった当時のトップ・エンド・モデル。エンジンは4.25ℓのストレート6。
ミュルザンヌ、フライングスパー、コンチネンタル、コンチネンタルGTとほぼフルラインナップのベントレー。
1960年ベントレーS2コンチネンタル・クーペ。Rタイプの後継として登場したSシリーズ、その第2世代のモデル。ロールス・ロイス・シルバークラウドの兄弟車でもある。
最近ではその存在自体が貴重になったスポーツカー。それもブリティッシュ・スポーツのコクピットに座れるのは貴重な体験かもしれない。
六本木ミッドタウンという場所柄か、外国人の来訪も多かった。日本人と異なり遠慮なくシートに乗り込む(?)姿が印象的だった。
秋晴れとはならなかったものの、それでも高曇りの空の下、英国車フェア2014は開催された。昼過ぎにはトークショーも行われ、来場者を楽しませた。
入場者には英国車検定なるクイズが配られた。子供も参加でできる初心者編と大人向けの上級編の2つ。正解者には先着で粗品が配られた。