フォルクスワーゲン 次世代小型EV「ID.2」コンセプト公開 ポロ似のデザイン採用

公開 : 2023.03.16 18:05

VWの新しいデザイン言語

デザイン責任者のアンドレアス・ミント氏は、「フォルクスワーゲンのDNAを未来に移す」とし、ID.2allは「ビートル、ゴルフ、ポロへのオマージュでもある」と述べた。未来のフォルクスワーゲンが、安定性、好感度、楽しさという3つの柱をどのように構築していくかを示したデザインだという。

Cピラーのデザインは初代ゴルフを想起させるもので、「フォルクスワーゲンのコンパクトモデルの一般的な特徴」に基づいている。また、車輪より上部分のボリュームを減らし、より力強いスタンスを与えている。

フォルクスワーゲンID.2allコンセプト
フォルクスワーゲンID.2allコンセプト    フォルクスワーゲン

刷新されたフロントエンドには、「盛り上がる要素」が数多く採用されており、ミント氏は「自信に満ちた笑顔」と「好感度」を与えるために重要であると述べている。また、「フォルクスワーゲンのフロントは、人間的な表情を見せることが重要です」とも述べている。

ID.2allは比較的低い価格を目標にしているが、インテリアには「高品質の素材」を使用している。ドライビングモードセレクタースイッチが、その目玉だという。

トランクフロアの下には収納ボックスがあり、後部座席の下にも50Lの収納スペースがある。このエリアは充電ケーブルの収納を想定しており、ロック機能により貴重品を保管することもできる。

12.9インチのインフォテインメント・タッチスクリーンは、「従来のボリュームコントロールを備えた分かりやすいシステム」になっているという。これは、近年のIDモデルやゴルフで指摘されているスライダーコントロールへの対応だ。

中央のパネルには、インフォテインメントを操作するダイヤルとエアコン操作パネルがあり、主要機能には照明付きのボタンでアクセスできる。スマートフォン用ワイヤレス充電パッドも2つ備わる。

新しいマルチファンクション・ステアリングホイールの奥には、10.9インチのデジタルコクピットスクリーンがある。

ID.2allの市販版は、2025年に公開された後、スペインで生産開始予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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