このまま発売してほしかった… コンセプトと全然違う市販車 14選 薄味になったデザイン

公開 : 2023.03.25 18:05  更新 : 2023.03.25 18:18

市販車:トヨタ・タンドラ(2代目、2006年)

FTXコンセプトは、2006年のシカゴ・モーターショーで発表された第2世代タンドラを正確に予見していた。先代よりも大きく、より骨太なデザインを身にまとっている。良くも悪くも、FTXコンセプトほど大きくもなく、未来的でもなかった。

しかし、V8ハイブリッドは試作どまり。世界のハイブリッド・リーダーでありながら、「i-Force Max」と呼ばれるハイブリッドシステムが搭載されるのは、2022年のタンドラを待たねばならなかったのだ。

市販車:トヨタ・タンドラ(2代目、2006年)
市販車:トヨタ・タンドラ(2代目、2006年)

コンセプト:シボレー・ビート(2007年)

2007年のニューヨーク・モーターショーで、シボレーは3つのコンセプトを掲げて攻勢をかけたが、ビートもその一環だった。目を引くグリーンの塗装、筋肉質なスタンス、ハイテクなインテリアを備えた2ドアのデザインで、小型シティカーに安っぽさは必要ないことを実証した。

コンセプト:シボレー・ビート(2007年)
コンセプト:シボレー・ビート(2007年)

市販車:シボレー・スパーク(2009年)

ビート・コンセプトは、量産に至る過程でその輝きを失った。2009年にシボレー・スパークとして発表されたときには、コンセプトよりも運動性能が著しく低下しているように見え、リアドアが追加され、インテリアは明らかに大衆市場を意識した安っぽいなものになった。ただし、メタリックグリーンを注文することは可能だった。

市販車:シボレー・スパーク(2009年)
市販車:シボレー・スパーク(2009年)

コンセプト:ルノー・ウインド(2004年)

コンセプトモデルとしてのウインドは、2.0L 16バルブという当時のルノーではすでにおなじみのエンジンを搭載した、2+1シーターの冒険的な小型ロードスターであった。インテリアも、運転席のドアを開けるとステアリングホイールとペダルが収納されるなど、特にデザイン性に優れていた。

コンセプト:ルノー・ウインド(2004年)
コンセプト:ルノー・ウインド(2004年)

市販車:ルノー・ウインド(2010年)

実際に購入できるウインドは、コンセプトよりもずっと現実的であった。エンジンは1.2Lターボと自然吸気1.6Lから選べるようになったが、簡単に開閉できるルーフが最もよく知られている。それなりに好評を得たが、ルノーは2013年、発売からわずか3年で見切りをつけた。

市販車:ルノー・ウインド(2010年)
市販車:ルノー・ウインド(2010年)

コンセプト:BMWビジョン・エフィシエント・ダイナミクス(2009年)

シザードア、並外れたエアロボディ、先進のパワートレインを備えた2+2クーペである。ターボチャージャー付き1.5L 3気筒ガソリンエンジンが後輪を駆動し、さらに各車軸に電気モーターを搭載している。合計出力は350psを超え、エンジンを止めた状態でもモーターで駆動するため、燃費にも非常に優れていた。

コンセプト:BMWビジョン・エフィシエント・ダイナミクス(2009年)
コンセプト:BMWビジョン・エフィシエント・ダイナミクス(2009年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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