このまま発売してほしかった… コンセプトと全然違う市販車 14選 薄味になったデザイン

公開 : 2023.03.25 18:05  更新 : 2023.03.25 18:18

市販車:キア・スティンガー(2017年)

コンセプトの公開から3年後、確かにスティンガーは発売されたが、その姿はまったく違っていた。大人4人が乗れるリフトバックで、ライバルと目されていたアウディA5スポーツバックやBMW4シリーズ・グランクーペよりも全長が長かった。コンセプトをそのまま市販化するよりもはるかに多くの台数が売れたのは間違いないが、あの斬新なクーペが世に出回らなかったことは悔やまれる。

市販車:キア・スティンガー(2017年)
市販車:キア・スティンガー(2017年)

コンセプト:レクサスUX(2016年)

UXコンセプトを従来の美しさと表現するのは難しいが、インパクトのあるビジュアルであったことは間違いない。将来のサブコンパクト・ラグジュアリー・クロスオーバーを予感させるUXコンセプトは、フロントウイングや前後のホイールアーチが非常に目立つアグレッシブなスタイリングで、汚れてもいいなら悪路をかなりのスピードで走破できそうな印象だった。

フロントドアは前部、リアドアは後部にヒンジがある観音開きで、センターピラーがないため、乗り降りも非常に楽だったはずだ。

コンセプト:レクサスUX(2016年)
コンセプト:レクサスUX(2016年)

市販車:レクサスUX(2018年)

市販のUXは2018年のジュネーブ・モーターショーで初めて登場した。コンセプトのスタイリングを踏襲していることは明らかだったが、かなり薄味になっていた。贅を尽くしたレクサスのフロントグリルは引き継がれたので、誰の作品であるかは疑う余地がないが、全体としては予想の範疇に収まるものであった。ドアもコンセプトとは異なり、コンベンショナルなものであった。

市販車:レクサスUX(2018年)
市販車:レクサスUX(2018年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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