レクサスRX 詳細データテスト 高級で快適 パワートレインは優秀 シャシーのスポーティさは不足 

公開 : 2023.04.02 20:25  更新 : 2023.04.04 02:06

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

RXの価格帯を見ると、エントリーグレードの350hが6万ポンド(約966万円)をわずかに切るが、フル装備の500hは8万ポンド(約1288万円)近い。この価格設定、かなり念入りに検討されたものだと言える。

少なくとも金額面では、レンジローバーのヴェラールや新型スポーツに近い。さらには、標準装備の内容が充実しているというのは、レクサスの伝統的な強みだ。

残価予想は競争力のあるもので、主要ライバルにかなり近い3年後の残存価格を期待できそうだ。
残価予想は競争力のあるもので、主要ライバルにかなり近い3年後の残存価格を期待できそうだ。

CO2排出量が低く、68kmの電動走行も可能なので、税制面でも有利で、英国のカンパニーカー税制でもPHEV並みに優遇が大きい。

しかし、定期的な充電ができず、重いPHEVパワートレインを積むことに意味を見出せない個人ユーザーなら、なおのことRX500hの現実的な燃費には満足できるはずだ。長距離ツーリングではそこまで強みがないものの、市街地や一般道なら、それほど気を使わず走っても12.4km/L程度はマークできる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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