スーパーカーの認定中古車専門店、どんなところ? 約4割が選ぶマクラーレン・クオリファイド 大阪の新店舗に潜入

公開 : 2023.03.29 11:25

「ブランドを深く楽しんでもらいたい」

こうしたディーラーとしての体制に加えて、認定中古車については、保証期間の延長制度や、年間最大2万kmまでのメーカー保証、(万一の保証申請の際にも)上限額なしのパーツ・工賃保証、ロードサイドアシスタンスの付帯など、ユーザーが安心して選べるように日本法人が認定中古プログラムを整えてきた。

コロナ禍で新車の供給が滞った近年のスーパーカー市場。それは、マクラーレンの日本法人も同じだ。

八光自動車工株式会社の池田晋八 代表取締役と、マクラーレン・オートモーティブ・アジアの正本嘉宏 日本支社代表。
八光自動車工株式会社の池田晋八 代表取締役と、マクラーレン・オートモーティブ・アジアの正本嘉宏 日本支社代表。

表面的には新車の登録台数が伸び悩み(バックオーダーを抱える状況)、かわりに伸びたのが認定中古車の販売数。2022年に関しては、新車の販売台数を上回ったほどだ。

2012年からマクラーレンの正規店を営んできた八光自動車工業では現在、マクラーレンの顧客数が400人に迫っている。大切にしているのは、店舗を運営するスタッフの人間力だという。

池田 代表取締役は、カスタマー、販売店、メーカーの関係を「マクラーレン・ファミリー」と表現する。

「お客様にずっとマクラーレン・ブランドのファミリーであって頂きたいのです。ファミリーとして、オーナーシップを楽しんで頂くためには、どうすれば長い付き合いを続けてもらえるか、それを考えています」

「サーキットを走ったことのない方に、マクラーレンで走って頂き、ブランド愛を深めてもらう。休日はクルマに乗らない方が、ツーリングに参加して奥様と楽しい時間を過ごせた。当社とのお付き合いの中で、そんな風にブランドを深く楽しんでもらいたいのです」

認定中古車を選んでもらうだけの保証制度や整備の充実はもちろんアドバンテージだが、富裕層の心を離さないブランド力と店舗の努力にも気付かされた1日だった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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