BMW 5シリーズ初のEV「i5」 ついにプロトタイプ公開 2023年10月デビューへ

公開 : 2023.03.29 18:25

BMWは2023年10月に発売予定の新型EV「i5」のプロトタイプを公開しました。5シリーズの完全電動車で、ステーションワゴンのi5ツーリングも導入予定。BMWの電動化を支える重要なモデルとなります。

寒冷地テストに挑むプロトタイプ 10月デビュー

BMWは、新型EV「i5」のプロトタイプを公開した。5シリーズの完全電動車で、発売は2023年10月を予定している。

i5のプロトタイプは、スウェーデン北部の氷上、雪上、悪路における「究極の耐久テスト」を終えたところだという。BMWは1年にわたるテスト期間中、「電動パワートレインの安定性とダイナミックなパフォーマンスの資質を繰り返し実証した」としている。

氷上ドリフトを披露するBMW i5のプロトタイプ
氷上ドリフトを披露するBMW i5のプロトタイプ    BMW

i5セダンに続いてステーションワゴンの「i5ツーリング」も導入される予定で、BMWにとって初のEVワゴンとなる。

BMWは、2023年の販売台数の15%をEVにしたいとしている。電動化を進める中で、i5の存在は非常に大きなものとなるだろう。

「明確な焦点は、エレクトロモビリティを引き続き強化することにあります。2023年の次のマイルストーンは、当社の総販売台数の15%を完全なEVにすることです。今年後半のBMW i5の発売により、モデルラインナップの電動化に向けた重要な一歩を踏み出します」と、BMWセールス・チーフのピーテル・ノータ氏は述べている。

1973年に発売された5シリーズは、現行型の7代目に数えられる。8代目となる次期型では、エンジン車、ハイブリッド車、EV(i5)が選択できるようになる。

仕様詳細はまだ明かされていないが、BMW i4と同様のラインナップになる可能性がある。後輪駆動のエントリーモデル「i5 eドライブ40」からツインモーターの高性能モデル「M50 xドライブ」まで、幅広く用意されると思われる。最大80.7kWhバッテリーを搭載し、WLTPサイクルで約560kmの航続距離を達成する見込みである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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