最も合理的で優れたステーションワゴン 10選 必要なものがすべて揃った1台

公開 : 2023.04.01 18:25

7. ジャガーXFスポーツブレイク

2021年初頭にインテリアを大幅に見直し、エンジンの種類を減らし、定価を引き下げたことで、XFスポーツブレイクの合理的な魅力が大いに高まった。ディーゼルエンジン搭載の後輪駆動車D200は、英国では4万ポンド(約660万円)強で手に入れることができ、これは破格の価値と言えるだろう。同じようにパワフルなスコダ・スパーブ2.0L TDIスポーツラインの方が約1500ポンド(約25万円)高いのだ。このことは、少しばかり心に留めておいてほしい。

欧州WLTPの排出ガステストの結果が芳しくないおかげで、悲しいかな、ジャガー唯一のステーションワゴンから6気筒エンジンが失われてしまった。ジャガーはまだ直6の「インジニウム」エンジンを同車に搭載していないし、今後も搭載する可能性はない。しかし、どのエンジンが搭載されても、このクラスで間違いなく最高のハンドリングを誇るシャシーを手に入れることができる。ジャガーのトレードマークであるステアリングの重さと反応のおかげで、美しく方向を変えることができる。

7. ジャガーXFスポーツブレイク
7. ジャガーXFスポーツブレイク

ガソリン車のトップモデルには、Fタイプと同じ300psの2.0Lガソリンエンジンと全輪駆動が組み合わされ、全天候型のファミリーカーとして素晴らしい能力を発揮する。ジャガーの伝統的な価値観である「Space, Pace and Grace(広さ、速さ、優雅さ)」を求めるのであれば、XFスポーツブレイクはそれらを十分に備えているのだ。

8. トヨタカローラ・スポーツツーリング

かつてトヨタ・カローラは、平凡な移動手段の代名詞だった時代がある。耐久性と信頼性に優れながら、平坦で魅力に乏しいクルマだった。しかし、12代目となる現行型は、カローラの伝統的な長所をすべて備えつつ、スタイルと走りの魅力度を大幅にアップしたモデルである。ツーリングスポーツを選ぶと、実用性も向上する。

TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)により、乗り心地とハンドリングのバランスに優れ、走りが楽しい、快適で洗練されたクルマに仕上がっている。ハイブリッドパワートレインも力強く、CVTにありがちな回転数の急上昇がなく、加速力と優れた経済性を両立する。

8. トヨタ・カローラ・スポーツツーリング
8. トヨタ・カローラ・スポーツツーリング

インテリアはプレミアムと言える水準には達しておらず、インフォテインメント・システムもかなり精彩を欠いているが、適度な広さがあり、堅実に造られている。同様に、トランクもライバルのような賢い機能はないが、598Lと広々としており、トランクフロアと適切な荷室形状の恩恵がある。つまり、広さ、スタイル、実質、そして輝きを備えたカローラなのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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