次期型マセラティ・クアトロポルテ 「イタリアらしさ」重視の高級EVセダン、2024年発売か

公開 : 2023.04.03 18:25

マセラティは、クアトロポルテとギブリの後継として2024年に小型EVセダンを投入する見込みです。内燃エンジンの設定はなく、空力重視のデザインを採用しながら「イタリアらしさ」を追求しているとのこと。

ブランド唯一のセダンに 1台2役

マセラティは、クアトロポルテおよびギブリの次世代モデルとして、新型のEVセダンを2024年に発売する見込みである。

ステランティスのSTLAプラットフォームをベースに、内燃エンジンを持たずEV専用モデルとなる予定だ。2030年までに内燃エンジンの廃止を目指すマセラティの未来を形作る上で、重要な役割を果たすことになるだろう。

クアトロポルテとギブリは1台のEVに統合されるようだ。(画像は予想レンダリングCG)
クアトロポルテとギブリは1台のEVに統合されるようだ。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

ラインナップの見直しによって、従来のクアトロポルテとギブリの役割をこの1台で担うことになる。ボディサイズはギブリに近いコンパクトなものになると予想されている。

マセラティのダヴィデ・グラッソCEOはAUTOCARの取材に対し、「紛れもなくマセラティ」であると同時に「破壊的なデザインプロジェクト」であると語った。最新のグラントゥーリズモとグレカーレからインスピレーションを得て、電気駆動を前提とした、空力効率重視の新しい外観を採用するようだ。

グラッソCEOは、ライバルの名前こそ挙げなかったが、市場において明確な高級感と「イタリアンらしさ」によって際立たせることができるとの見方を示した。これは、マセラティの高級車ブランドとしてのイメージを固める上で不可欠な要素となるだろう。

また、大量販売から脱却するため、それに見合った高額な価格設定となる予定だ。

「ラグジュアリーブランドとして、何をしないか、そして何をするかを選択したい。ここ(大量販売)はマセラティがプレーする場所ではありません。万人向けのものではないのです。マセラティは、ユニークなパフォーマンスとラグジュアリーな体験をするために、プレミアムを支払うことを厭わない人たちのためのものです」とグラッソCEOは話す。

同氏は、マセラティの高級感をより身近でボリューム感のあるパッケージに変換する方法の好例として、グレカーレを挙げた。そして、ドライバーにフォーカスしたコックピット、後席のレッグルーム、細部へのこだわりをライバル車との差別化要因として強調した。

「わたし達は、ボリュームについて考えることから解放されました。ボリュームは、わたし達が行うことの結果(として伴うもの)です。なぜなら、収益性と品質がなければ、ラグジュアリーは存在しないからです」

次期型クアトロポルテは、特にEVのみで販売されることを考えると、約15万ポンド(約2400万円)近い価格になると予想されている。フラッグシップモデルのグラントゥーリズモ・フォルゴーレは20万ポンド(約3300万円)で販売される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    役職:副編集長
    AUTOCARの若手の副編集長で、大学卒業後、2018年にAUTOCARの一員となる。ウェブサイトの見出し作成や自動車メーカー経営陣へのインタビュー、新型車の試乗などと同様に、印刷所への入稿に頭を悩ませている。これまで運転した中で最高のクルマは、良心的な価格設定のダチア・ジョガー。ただ、今後の人生で1台しか乗れないとしたら、BMW M3ツーリングを選ぶ。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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