快適な7人乗りファミリーカー 10選 広さ・楽しさ・機能性が詰まった家族の移動手段

公開 : 2023.04.08 18:05

8. ランドローバー・ディスカバリー

英国で現行のランドローバー・ディスカバリーが発表されたとき、5つのリアシートがすべて電動で調整でき、さらにスマートフォンアプリで遠隔操作できるとして話題になった。ストラップやラッチ、背もたれ、トノカバーと格闘することなく、乗車前に予定乗員数に合わせて車内を設定できるというものだ。

ただし、この機能は下位モデルの標準装備ではない。また、ラッゲージルームに荷物を積んでいて、シートを変える前に荷物を移動させたり降ろしたりする必要がある場合は、あまり意味がない。ショールーム向けのギミックはさておき、こうした機能重視のディカバリーは、好感の持てる魅力と高級感を備えた立派なフルサイズ7シーターとして、余裕のある大家族にお勧めできる存在である。

8. ランドローバー・ディスカバリー
8. ランドローバー・ディスカバリー

英国では6万ポンド(約980万円)以下で購入できる。エントリーグレードのS仕様でも7人乗りが標準装備されており、後部座席の5つのうち4つにIsofixアンカーが付いている。ただし、アプリを操作する「インテリジェント」な電動シートを選ぶにはHSEグレードまで昇格する必要があり、その場合でも有料オプションとして注文しなければならない。

ディスカバリーは2021年初めに改良を受け、サスペンション、インテリア、エクステリアのスタイリングがわずかに改善された。エンジンは、6気筒ガソリンとディーゼルなど複数あるが、PHEV仕様に7人乗りはない。

9. スコダ・コディアック

チェコの自動車メーカーであるスコダは、2016年に7人乗りSUVのコディアックを投入した。この価格とサイズのクルマとしては広いキャビンと余裕のあるラゲッジルームを備えており、ボトムグレードを除く全車で7人乗りが標準装備されている。スポーティなvRS仕様も同じだ。

ただし、キャビンの幅はやや狭く、2列目シートの真ん中を外側のシートに対してオフセット位置にスライドできないため、チャイルドシートを3つ並べて設置するのは難しい。さらに、衝突安全テスト機関のユーロNCAPは、最後部座席のチャイルドシートの安全性を認めていない(ただし、この注意事項が適用される7シーターはコディアックだけではない)。

9. スコダ・コディアック
9. スコダ・コディアック

エンジンラインナップはかなり幅広く、ガソリンとディーゼルの両方で選択肢が用意されている。最高出力245psのvRSというパフォーマンスモデルをあるが、思ったほど速くなく、燃費もかなり悪い。コディアックは、仕様によってはやや固めの乗り心地だが、どれも快適で運転しやすいクルマである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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