クォロス3サルーン

公開 : 2014.09.25 23:30  更新 : 2015.06.16 16:53

1本指、あるいは2本指をスワイプさせることによって操作できるそのシステムは、リアルタイムで道路状況を伝えるだけでなく、付近のレストランやパーキングなども教えてくれる。予めスマートフォンのアプリケーションで決めておいたルートも、画面に表示してくれるのはとても便利だ。

フェイスブックに代表される、’今どこにいる’ 機能が付いているのもおもしろい。

高級感あるマテリアルをふんだんに用いたビルドクオリティもまずまずのもの。パッセンジャー・シート下の小物入れや、調整可能なリアのヘッドレストなど、実用性にも富んでいると言える。

フォード・モンデオよりわずか13mm幅が小さいだけというリア・シートのおかげで、大人3人が窮屈な思いをせずに座ることができるのも、このクルマの美点。

ただし、ガス・ダンパーの助けもあって、ボンネットの開閉は楽にできるのだが、トランクのヒンジやドア・パネル、フロアが安っぽい感触を与えるのは頂けない。

2016年にはヨーロッパ市場にも参入予定のため、新設計のガソリン・エンジンやディーゼル、ハイブリッドのパワートレインは鋭意開発中とのことで、現時点ではNAとターボ2種類の1.6ℓ DVVTガソリンが選択可能。

デュアルクラッチATの助けもあり、ターボ・エンジンの日常におけるレスポンスはまずまず。13.5km/ℓというテスト中の平均燃費もなかなかよかったのだが、ヨーロッパ車をライバルに見据えるならばもう少し力強い仕立ての方が良いかもしれない。

中国市場では後席足元の余裕が絶対条件となるためにロングホイールベース仕様を念頭に置いて作られたのだが、その副次効果として路面バンプの吸収マナーも秀でている。ノイズの低減も目を見張るレベルで、スムーズな乗り心地、静かなキャビンはドライバーやパッセンジャーを疲れさせることは全くない。

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