韓国ジェネシスから高級クーペSUV登場 「GV80クーペ・コンセプト」公開へ

公開 : 2023.04.04 19:45

韓国の高級車ブランドであるジェネシスは、中型SUV「GV80クーペ・コンセプト」をニューヨーク・モーターショーで発表する予定です。スポーティな走りに焦点を当て、クーペスタイルのルーフと大胆な内外装を採用します。

走りに焦点 リアストラットブレースも装備

韓国の高級車ブランドであるジェネシスは、4月7日に米国で開幕するニューヨーク・モーターショー2023で、新型GV80クーペ・コンセプトを公開すると予告した。

ジェネシスのミドルサイズSUV「GV80」のクーペ版で、2023年後半から2024年前半に生産が開始される予定だ。

ジェネシスGV80クーペ・コンセプト
ジェネシスGV80クーペ・コンセプト    ジェネシス

ジェネシスは、このコンセプトが「未来に向けた意思表示であり、よりエモーショナルでパフォーマンス志向のモデルを示唆するもの」と述べている。従来のジェネシス車よりもスポーティなスタイリングとなっており、走りに焦点を当てていることが伺える。

ジェネシスのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるルク・ドンカーヴォルケ氏は、「過去7年間、ジェネシスはGV80やGV70など、ライフスタイル志向のモデルをポートフォリオに加えてきました。今、わたし達はジェネシスのパフォーマンスとダイナミックな特性を高める、よりエモーショナルなクルマで限界に挑戦しています」と話す。

パワートレインなどの仕様はまだ明らかにされておらず、詳細はニューヨーク・モーターショーで発表される見込みだ。スタイリングだけを見ると、標準的なGV80と同じ3.5L V6ツインターボを搭載しているようだ。ジェネシスは現在、小型のGV60を除くすべてのモデルにFR(フロントエンジン、リアドライ)のアーキテクチャを使用している。

ブラックの5本スポーク鍛造アルミニウムホイール、フロントとリアのスポイラー、フレアホイールアーチをはじめとする筋肉質なボディキットなど、スポーティなエクステリアが特徴的だ。ルーフにはカーボンファイバーが使用され、軽量化も図っている。特筆すべきはフロントライトで、上下2本分割、途中でホイールハウスをはさみながらAピラーの付け根に向かって伸びている。

4人乗りのスポーティなインテリアは、全席バケットシートで、カーボンファイバーのトリムやナッパレザー、スエードレザーがふんだんに使用されているようだ。ボディカラーの「マグマ」はインテリアでも再現されている。リアシートの後方には、ストラットブレースが確認できる。

GV80クーペは、標準のGV80の改良に合わせてデビューする見込みである。コンセプトで見られる大胆な要素が市販車にどれだけ適用されるかは不明だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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