再出発の韓国サンヨン(双龍) 新たな電動SUV「トーレスEV-X」公開 航続距離500km

公開 : 2023.04.05 06:45

サンヨン(双龍自動車)改めKGモビリティは新型EV「トーレスEV-X」の詳細を明らかにしました。タフな外観の電動SUVで、欧州WLTPサイクルで最大約500kmの航続距離を持つとされています。

新生KGモビリティ タフな電動SUV発売へ

韓国の自動車メーカーであるKGモビリティ(旧サンヨン)は、新型EV「トーレスEV-X」の詳細を発表した。

同社はKGグループに買収された後、サンヨン(双龍自動車)からKGモビリティへと社名を変更したばかりだ。ブランドイメージを刷新し、再出発を図っている。

KGモビリティ(元サンヨン)のトーレスEV-X
KGモビリティ(元サンヨン)のトーレスEV-X    KGモビリティ

今回新たに発表されたトーレスEV-Xは、最高出力204psの電気モーターをフロントに搭載し、73.4kWhのバッテリーを積む電動SUVだ。EV-Xという車名は「Electric Vehicle(電気自動車)」と「Extreme(究極)」を組み合わせた造語である。

KGモビリティによると、1回の充電での航続距離はWLTPテストサイクルで約500kmだという。一方、韓国におけるテストサイクルでは約420kmとされる。

トーレスEV-Xは今年後半に欧州でも発売される予定で、E5とE7という2つの仕様が用意されることになっている。

E5仕様では、ヒートポンプ、18インチホイール、LEDヘッドライト、電動ミラー、ルーフラック、オートワイパーが装備される。インテリアでは、12.3インチのデジタルメーターディスプレイ、デュアルゾーンエアコン、電動シート、電動テールゲート、12.3インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを標準装備とする。

E7仕様では、より上質なレザーシート、キーレスエントリー、リアヒートシーター、専用エクステリアデザインが追加される。

いずれの仕様も、レーンキーピングアシスト、自動緊急ブレーキ、前後パーキングセンサー、バックカメラなどの運転支援システムを標準装備する。

韓国での販売価格は約4500万ウォン(約450万円)から。

デザインとしては、力強さを強調する「Powered by Toughness」というアプローチを採用した。全体的にスクエアなシルエットで、スリムなLEDヘッドライト、フェイクのフロントエアインテーク、大型のアルミニウム製スキッドプレート、長いリアオーバーハングが特徴的だ。

KGモビリティによると、このエクステリアデザインは「特徴的なデザインの伝統」を生かしたもので、1990年代のSUV、ムッソーにも影響を受けているという。

インテリアでは、ダッシュボード中央にフローティング式タッチスクリーンがあり、その真下にもエアコン、走行モード、パーキングセンサーなどを操作するためのスクリーンがある。

トーレスのガソリン車およびディーゼル車はすでに韓国で販売されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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