BMW X7 詳細データテスト 走りと快適性との好バランス M由来のV8 真正Mモデル並みの速さ
公開 : 2023.04.08 20:25 更新 : 2023.05.06 07:04
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
インフォテインメント
BMWのiドライブ8は、機能が充実している上に驚かされるような要素も備える。しかし、従来型ほどは直観的に操作できない。
それは単に、画面上のアイコンが多すぎて、ロータリー式コントローラーでも、タッチ操作でも、やたらスクロールしなければならないから。しかも、画面へ手を伸ばすと、身体が不自然に前傾せざるを得なくなる。
また、エアコン関連の一部の操作がタッチ画面へ移行した。そのため、調整をする際に、視線を路上から外す時間が長くなってしまっている。
とはいうものの、広い曲面ディスプレイはこの上なくシャープで多機能だ。そして、Apple CarPlayやAndroid Autoが、もともとシステムに組み込まれているソフトであるかのように使える。加えて、M60iのオーディオは20スピーカーのバウワース&ウィルキンス・ダイヤモンドサラウンドが標準仕様で、サウンドの明瞭さや深さは際立っている。
さらに注目すべきは、オプションのトラベル&コンフォートシステム。2列目と3列目にUSB−Cポートが多数用意され、前席のヘッドレストにタブレットが設置される。
燈火類
ロービームとハイビームが別モジュールとなったヘッドライトには、マトリックスLEDテクノロジーとコーナリングライト機能を標準装備。みごとな出来栄えで、欠点は見つけられなかった。
ステアリングとペダル
このサイズのクルマとしては、ドライビングポジションはトップレベル。シートは広く、驚くほど低く下げられるが、あまり下げるとこのクルマのキモを外してしまう。ステアリングコラムの調整機能も上々だ。