ジェネシス EVのワイヤレス充電システム、試験運用開始 11kWで地面から給電
公開 : 2023.04.07 06:25
高級車ブランドのジェネシスは、ケーブル不要のワイヤレスEV充電システムを韓国で試験的に導入します。地面の充電パッド上に駐車することで、「ハンズフリー」で充電できるとされています。
ケーブル要らずのハンズフリー充電
韓国の高級車ブランドであるジェネシスは、ケーブルを使用せずにEVを充電できるワイヤレス充電システムの試験運用を開始した。
試験は2023年6月まで、ジェネシスのホームマーケットである韓国で実施される。EVのGV60とエレクトリファイドGV70を合計22台、11kWの充電パッドを23個使用する。一般的な家庭用充電器の出力は7kWだ。
ジェネシスはこの試験で、「顧客のEV充電体験を向上させる機会を模索する」という。
ジェネシスのワイヤレス充電システムは、地面に設置された充電パッドの上に駐車することで、いわば「ハンズフリー」で充電ができる仕組みだ。充電ケーブルの接続や回収といった手間を省けるのが大きな特徴とされる。
ジェネシスが試験運用を経て、販売地域に充電パッドのネットワークを構築することができれば、テスラのスーパーチャージャー・ネットワークと同様に、大きな魅力となるかもしれない。パッドは所有者の自宅に設置することも可能だ。
EVの充電システムについては、充電速度、利便性、扱いやすさの向上を目指し、各社が研究・実証実験を進めている。
中国の自動車メーカーであるニオ(NIO)も、バッテリー交換システムの試験運用を開始し、すでに欧州全域にネットワークを導入する計画を打ち出している。同技術では、残量の減った駆動用バッテリーを、最短5分で充電済みバッテリーと交換することができる。