イクリプスの大画面ナビ 10.1型フローティング式「AVN-HS01F」、デンソーテンから登場
公開 : 2023.04.08 15:15 更新 : 2023.11.24 14:14
カーナビ市場は大画面モデルに人気が集中。イクリプスのHSシリーズから、最新の10.1型フローティングタイプが登場しますので、確認しておきましょう。
カーナビ「イクリプス」シリーズとは
デンソーテンのカーAVブランド、「イクリプス」から、AV一体型カーナビ「AVN-HS01F」が新登場。6月上旬からの発売を予定している。
イクリプスはAV一体型ナビの草分け的な存在で、同社(当時は富士通テン)は1997年に「E7707AVN」を発売。
他社製カーナビのほとんどがモニターと本体が別体の“オンダッシュモニターパッケージ”だった時代に、「エアバッグの展開を妨げない安全性の高さやメディアを一体化することによる快適な操作性を実現できるナビの理想形」と考え、ナビとオーディオを「一体化」したモデルをメイン機種として投入したのだ。
ちなみに型番の「AVN」はオーディオ、ビジュアル、ナビゲーションの頭文字を取ったもの。ご存じのように、現在ではカーナビ=AV一体型となっているのだからイクリプスには先見の明があったといえる。
そんなイクリプスAVNのニューモデル「AVN-HS01F」は、標準的なオーディオスペース(2DINサイズ)に装着できるにもかかわらず大画面を実現できる“フローティングスタイル”を採用。
2DINサイズボディに10.1型ディスプレイを組み合わせている。
適合車種は約400車種ときわめて多く、純正ナビに大画面モデルが用意されていない車種にも装着が可能だ(車種別適合情報は4月下旬に公式サイトで公開予定)。
角度調整・操作性 見どころは?
しかもディスプレイユニットは左右首振り(-15~15°)、前後角度(-20~60°)、高さの調整が可能で、ドライバーが見やすくセッティングできるだけでなく直射日光の反射も防げる。これほど多くの調整機構を備えているモデルは少ない。
操作キーは運転席から手が届きやすい上部右側に集中配置しており、タッチパネルはスマホ同様の静電式を採用。
クアッドコアCPUを採用することによってハイレスポンスを実現し、動画を再生しながらナビを扱うような高付負荷がかかる状況でもスムーズに動作するという。
ディスプレイパネルは10.1型HDで、一般的なカーナビに使われている7型WVGAよりサイズが2倍以上も大きく、解像度は2.4倍も高精細。
地図や案内表示はクッキリと見え、エンタメソースは迫力いっぱいに楽しめる。
大きな画面は後席からも見やすく、後席モニターを装着するスペースがないコンパクトカーにも嬉しい。
ナビ機能・エンタメ機能について
搭載されているナビ機能はシンプルで実用性に優れたもの。
地図表示は斜線や曲線などで発生する微細なギザギザを目立たなくするアンチエイリアスに対応し、優れた視認性を生み出している。有料優先、有料回避、時間優先、幹線優先など6つのルートを探索でき、約12万3500か所の方面看板表示、案内交差点の直前で音声とコーション音で曲がるポイントを知らせるジャスト案内なども備える。
VICS WIDEによる渋滞情報/気象情報の取得、準天頂衛星「みちびき」による測位精度向上なども見逃せない。
エンタメ機能は欲しいものが揃う充実度。Apple CarPlayに対応し、iPhoneの対応アプリ(オーディオ、マップ、メッセージ、電話など)をナビ画面上で快適に利用することができ、音声コントロール(Siri)も可能としている。
また、高画質大画面を生かすHDMI入力に対応しており、スマホやゲーム機をはじめとしたHDMI出力搭載機器の映像をディスプレイに映し出せる。さらにHDMI出力を利用すればディスプレイに表示している映像を後席モニターで楽しむことも可能だ。
このほかBluetoothオーディオ、12セグ対応地デジ、CD、DVD、SDなど、さまざまなメディアに対応。映像と地図の2画面表示も行え、映像表示パターンは2種類から選べる。
画像 イクリプスの大画面ナビ「AVN-HS01F」 RAV4/ライズ/N-BOX/スペーシア/タント装着画像【シリーズ第一号機も】 全16枚