1994年:スバルインプレッサ WRX

初代スバル・インプレッサ WRXは、モータースポーツでの活躍を巧みに販売へ展開させた。日曜日にラリーで勝利し、翌日にはディーラーで売れ行きが伸びるという、好循環を作り出した。三菱ランサー・エボリューションも同様だが。

ブルーのインプレッサ・ラリーをドライブするコリン・マクレー氏が勝利を重ねるほど、世界中でニーズは高まった。そして喜ばしいことに、エネルギッシュなスバルは驚くほどお手頃価格だった。

1994年:スバル・インプレッサ WRX
1994年:スバル・インプレッサ WRX

インプレッサが自慢としたのが、シンメトリカル四輪駆動システム。左右対称にドライブトレインがレイアウトされ、優れたバランスとグリップ力を実現し、路面を問わず確かな走りを楽しめた。1990年代の日本を代表する高性能モデルといえるだろう。

初代インプレッサの走りは、今でも素晴らしい。日曜日にドライブし始めたら、翌日の仕事をすっ飛ばしそうなほど。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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