ロータリーの圧縮比は要確認 マツダRX-8 英国版中古車ガイド 観音開きのサイドドア
公開 : 2023.04.22 08:25
オーナーの意見を聞いてみる
クリス・ブース氏
「マツダRX-8のオーナーになって5年が経ちますが、とても気に入っています。走行距離は8万kmを少し超えた程度。地元の中古車店で購入したのですが、圧縮比の確認など、しっかり点検整備を済ませています」
「1オーナー車で、入念なメンテナンスが施されてきたようです。自分がRX-8に乗るのは、休暇時の長距離ドライブだけ。エンジンオイルの補充は欠かせません」
「このクルマで大きな問題だったのが、ボディのサビでした。事前に下回りやホイールアーチなど、入念に確認した方が良いでしょう。荷室のフロア部分も弱点です」
知っておくべきこと
初期のRX-8の場合、防音材の品質不良が原因で英国ではリコールが出されている。エンジンの振動を吸収する、ダイナミックダンパー周辺の部分が対象だった。
フロントサスペンションでもリコールが出されている。アームのジョイント部分が原因で、操縦不能に陥る可能性があった。
2003年から2004年にかけて製造されたRX-8では、排気系統のリコールも英国で報告されている。マフラー周辺の部品が溶け、排気熱が燃料タンクにダメージを与える可能性があるという。
プロドライブ社がチューニングを加えた、RX-8 PZが2006年に英国でリリースされている。ビルシュタイン・ダンパーとアイバッハのスプリングで車高が15mm落とされ、シャシーは強化。独自のエグゾーストも組まれているが、最高出力は変わらない。
英国ではいくら払うべき?
2000ポンド(約32万円)〜3499ポンド(約55万円)
ディラーで下取りされた初期型のRX-8を英国では狙える価格帯。状態は慎重に確かめたい。
3500ポンド(約56万円)〜5999ポンド(約95万円)
マイナーチェンジ後のRX-8を英国では探せる。230ps仕様のクルマも含まれる。圧縮比抜けということはないだろう。
6000ポンド(約96万円)以上
しっかりメンテナンスされてきた、走行距離が8万kmを切るようなRX-8が出てくる。それでも、整備記録は確かめたい。可能なら保証も付けてもらいたいところ。
英国で掘り出し物を発見
マツダRX-8 登録:2007年 走行距離:14万8000km 価格:2825ポンド(約45万円)
230ps仕様のRX-8。メタリックブルーの塗装にレザーシートなど、ふんだんなオプションが盛り込まれている。5オーナー車だが、メンテナンス記録はしっかり残っているという。車検も付いている。