大ヒットしたのに「消えた」クルマ 40選 後編 1970~90年代の名車は何台残るのか
公開 : 2023.04.22 18:25
プジョー405:400台
1970年代から1990年代のシトロエン、プジョー、ルノーのクルマで、本稿を埋め尽くすこともできるだろう。ビジネスユースの社用車として人気のあったプジョー405も、今やその多くが時代遅れになっているようだ。シャープなハンドリングと優れた乗り心地を両立させ、時代の流れに逆行したモデルだ。
ルノー4:282台
1961年に発売されたルノー4は、シトロエン2CVを相手に勝利を収めた。ハッチバックスタイルのボディは汎用性が高く、シンプルな設計でメンテナンスも簡単だった。信頼性も高く、フランスの未整備の田舎道には最適だったが、英国では数が少なく、絶滅の危機にある。
ルノー・フエゴ:19台
フエゴは市販車として初めてリモートセンターロック機構を搭載し、ルノーはこれを「ル・プリップ(Le Plip)」と呼んだ。「雨の日に新型フエゴに駆け寄り、キーホルダーに付いている小さなガジェットのボタンを押す。すると、『カチッ』という安心感のある音がして、両ドアのロックが解除されます」と、当時の広告に書かれていた。時代を感じる。
ローバー800:344台
ローバーの大型車の歴史の中で、SD1と75の間に位置する800シリーズは、まさに「自動車」という感じがした。1986年に発売された後、1988年にホンダの2.7L V6エンジンを導入すると、「真のパフォーマンス・セダン」と評されるようになった。また、先見の明があったのか、オースチン・ローバーは「品質管理を厳しく見直す必要がある」とも述べている。
セアト・マルベーリャ:11台
1986年から1998年にかけて生産された約77万台のセアト・マルベーリャのうち、約1万台が英国で販売された。見ての通りフィアット・パンダをベースにしているため、古いフィアット850エンジンとリーフスプリングを使わなければならなかったが、母国スペインンにおける格安レンタカーとして、記憶に残っている人もいるのではないだろうか。
スコダ・ファヴォリット:71台
スコダとベルトーネの間で揉め事があり、ファヴォリットの誕生は、ベルトーネがデザインの依頼を受けてから5年後の1987年までずれ込んだ。そして1989年、フォルクスワーゲン・グループの手に渡り、改良が施されたモデルが英国に上陸した。スコダ・フェリシアは、基本的にファヴォリットを大きくフェイスリフトしたものである。