久々のオープン・マセラティ! 「MC20チェロ」が日本へ オートモビルカウンシル2023で公開

公開 : 2023.04.15 21:43

エンジニア陣が語るクラフトマンシップ

また、プイタリア本国のエンジニア陣によるメディアセッションもオンラインで行われた。

クーペ版であるMC20の“エレガントかつスポーティ”というスピリットを引き継いだMC20チェロは、イタリアン・クラフトマンシップに基づいたスポーティなデザインをまとい、それはまた機能性と合理性を併せ持ったスタイリングであるという。

MC20チェロ・プリマセリエの内装。「プリマセリエ」とは、イタリア語で「ファースト・シリーズ」の意味。
MC20チェロ・プリマセリエの内装。「プリマセリエ」とは、イタリア語で「ファースト・シリーズ」の意味。    AUTOCAR JAPAN

MC20をベースに「スパイダーを作りたい」というアイデアが生まれたとき、まず「トップをどうするか?」という話になったそうだ。

そこで、マセラティらしい、革新的でユニークなもの、今までに経験したことのない素晴らしいものを、という発想から、この特殊なガラス製トップが生まれた。

そして、マセラティのクルマ作りにとって大事なポイント、パフォーマンス、ドライビングテクノロジー、コンフォートといった3点に関しても妥協はしない。

シャシーのカーボンファイバーをMC20と異なる使い方をし、エアロダイナミクスはMC20より進化させたという。4種類を切り替えることが可能なドライブモードのパフォーマンスも、MC20のものよりバージョンアップされている。

インテリアには新しいアルカンターラが特別採用され、サイドビューカメラや衝突被害軽減ブレーキといった安全装備も充実した。こうして、オープントップでもロングツーリングが快適なグランツーリスモになったわけだ。

もちろん、MC20チェロが生まれるまでには、デザインとエンジニアリングのすり合わせのために何度もミーティングが行われ、限られた時間の中でも、ペンディングや、やり直しになったことは数多くあったという。

だが、それこそが優れたクルマを作り上げるためには「よくあること」であり、その結果、まさに「100%マセラティ、100%スパイダー」と呼べるクルマに仕上げられたと語っていたのが印象的だった。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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