フランスの景色の象徴に シトロエン2CV 375ccで9ps 1948年のゲームチェンジャー(1)

公開 : 2023.04.30 07:05

フランスの景色の象徴になった

1950年代後半に、シトロエンは2CVの生産体制を増強。医師や商人など、国内での移動を必至とする職業の人へ提供を限定する必要はなくなった。

発表以降、42年というシトロエン最長の生産期間を達成した2CVは、フランスの自動車のアイコンになっただけでなく、カタツムリのような見た目で、フランスの景色の象徴にもなった。ルノー4の方が、生産数では多かったとしても。

シトロエン2CV(1948〜1990年/欧州仕様)
シトロエン2CV(1948〜1990年/欧州仕様)

市民のクルマとしての哲学を具現化したら、素晴らしい喜びを享受できるに至った2CV。アバンギャルドなフレンチ・デザインを体現するものとして、これほど特徴的なプロダクトは存在しないだろう。

シトロエン2CV(1948〜1990年/欧州仕様)のスペック

英国価格:536ポンド(新車時)/2万ポンド(約310万円)以下(現在)
生産台数:516万3893台(2CV総計)
全長:3830mm
全幅:1480mm
全高:1600mm
最高速度:66km/h
0-97km/h加速:−秒
燃費:19.5km/L
CO2排出量:−
車両重量:510kg
パワートレイン:水平対向2気筒375cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:9ps/3500rpm
最大トルク:1.9kg-m/2000rpm
ギアボックス:4速マニュアル

この続きは(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・カルダーウッド

    Charlie Calderwood

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

1948年のゲームチェンジャー シトロエン2CV、フェラーリ166からポルシェ356までの前後関係

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