上海モーターショー2023「イッキ見」 日欧の注目発表続々 迎え撃つ中国メーカーは
公開 : 2023.04.21 18:25
アウディF1マシン
アウディは、ザウバーとのパートナーシップで2026年にF1に参戦する準備を進めており、F1における中国市場が重要性を考慮して、上海でフォーミュラカーを披露した。持続可能な燃料への移行と、各チームのコスト上限が、アウディのF1参戦の大きな動機となった。
BMW i7 M70
本格的なMモデルとまではいかないかもしれないが、i7 M70は660psのパワーと一軒家をも引っ張れそうな大トルクを備えており、スーパーカー顔負けの性能を持つ高級リムジンと言えるだろう。実際、0-100km/h加速はポルシェ718ケイマンGT4よりも速い。しかもBMWによれば、1回の充電での航続距離は540kmに達するそうだ。究極のオールラウンダーかもしれない。
BMW XMレーベル・レッド
非常にパワフルなハイブリッドSUVが、上海で正式デビューを果たした。XMレーベル・レッドは、0-100km/h加速を3.8秒で駆け抜ける、最高出力748psの過激なスタイルのSUVだ。価格は17万860ポンド(約2860万円)から。通常のXM(653ps)をベースに、V8エンジンを改良してパワーアップを実現。電気のみで走行できる距離は75~83km、EVモードでの最高速度は140km/hに達する。また、オプションのMドライバーズ・パッケージを装着した場合、最高速度は290km/hに引き上げられる。
BYDヤンワンU9
アウディR8に対する中国の回答。12万2100ポンド(約2000万円)のスポーツクーペで、各車輪に電気モーターを搭載し、0-100km/h加速は2.0秒以下と言われる。ヤンワンU9は、BYDが開発したEV技術を採用しており、アルファ・ロメオやアウディで経験を積んだヴォルフガング・エッガー氏をデザイン責任者に置き、このスタイリングを仕上げた。
BYDシーガル
ヤンワンと並ぶBYDのもう1つの大きな発表は、小さな小さなクルマだった。シーガル(Seagull、カモメの意)という素晴らしい名前を持つ、4人乗りの小型EVで、新しいナトリウムイオンバッテリー技術を使って270km以上の航続距離を実現。価格は8000ポンド(約130万円)以下に抑えられている。モーター出力は75pspと100psの2種類あり、航続距離405kmのロングレンジ仕様もある。インテリアでは、BYDの従来車と同じ回転式のタッチスクリーンが搭載されている。安価なEVが求められている欧州市場にこそ導入してほしいが、今のところは夢物語でしかない。
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