トヨタbZコンセプト

トヨタは、上海モーターショーで2台のEVコンセプトを発表した。イエローの車両はと呼ばれ、若いZ世代をターゲットにしており、おそらくbZ4Xがベースになっていると思われる。もう一方はbZフレックススペースという家族向けのSUVである。2024年に中国で発売予定とのことだ。

トヨタbZスポーツクロスオーバー(左)とbZフレックススペース(右)
トヨタbZスポーツクロスオーバー(左)とbZフレックススペース(右)    トヨタ

トヨタbZ3

テスラモデル3のライバルとなる、トヨタの5ドアEVセダン。中国大手BYDのブレード・バッテリー技術を使って640km近い航続距離を実現し、「レスポンスの良い」走りを持つという。bZ3は中国で生産され、今のところ中国でのみ販売される予定だ。しかし、AUTOCARがトヨタの欧州製品責任者に、欧州導入の可能性はあるかどうか尋ねたところ、「期待していてください」との返答が。

トヨタbZ3
トヨタbZ3    AUTOCAR

フォルクスワーゲンID.7

ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンのMEBをベースとしたEVセダン。同社のIDシリーズにおける6番目のEVであり、やがて、欧州Dセグメントにおける唯一のモデルとなる予定だ。フォルクスワーゲンによると、このモデルは「長距離走行用」に特別に設計されており、プロとプロSの2種類のグレードが用意されるという。WLTP航続距離は700km、価格は約5万ポンド(約830万円)を見込む。最高出力286ps、0-100km/h加速は6.0秒で、2023年末に欧州でも発売予定だ。ステーションワゴンも後に登場する。

フォルクスワーゲンID.7
フォルクスワーゲンID.7    フォルクスワーゲン

シャオペンG6

シャオペン(Xpeng)の5番目の市販車となるG6は、2024年から欧州で販売される予定のミドルサイズの電動クロスオーバーだ。ミニマルなデザインが特徴で、前輪駆動と四輪駆動があり、出力は210psから296psになると予想されている。

シャオペンG6
シャオペンG6    AUTOCAR

Zeekr X

Zeekr Xは、同社の関係者が「積極的なグローバル・マーケティング攻勢」と述べているように、今年の販売台数を14万台以上(昨年の2倍)にするという目標に向けた、屋台骨となる電動クロスオーバーである。関係の深いスマート#1や近日発表予定のボルボEX30と同じシングルモーター/後輪駆動とデュアルモーター/四輪駆動のパワートレインを採用するようだ。最速バージョンでは、0-100km/h加速が4.0秒未満になるという。

Zeekr X
Zeekr X    AUTOCAR

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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