三菱eKクロスEV 長期テスト(0) そもそもなぜテストするのか?

公開 : 2023.04.25 07:45  更新 : 2023.06.27 22:25

三菱eKクロスEVのテストを担当させていただくことになりましたAUTOCAR JAPAN編集部の上野太朗です。まずはことの発端からお話させてください!

EV推進派でも否定派でもなく…

AUTOCAR JAPAN編集部の上野太朗と申します。これからおよそ半年間、軽自動車の、それもEVをテストすることになりました。

まずはことの発端から。私達、自動車メディアは、日々、あらゆるクルマをメーカーからお借りし、お客様にご提供する記事を作成しております。

三菱eKクロスEV
三菱eKクロスEV

この1〜2年は、ずいぶん、フルEV(内燃機関をもたない純粋な電気自動車)をお借りする機会が増えたのです。

はっきり申し上げてビビります。というのも、取材では随分と距離を走ることが多く、長い時では1000kmちかくを数日でこなすのです。

となれば、充電設備の位置、充電時間を見越したプランをたてる必要があります。やっと見つけた充電器、先客があれば簡単に30分はプランが後ろ倒しになるし、クルマやカードと相性の悪い充電器もままあります。

ほっと取材が終わっても、およそ都内にある自動車メーカーにお戻しするまでの距離、郊外からだと、自宅に充電器をもたぬ私には20kmあまりが気がかりです。その20kmの道のりに対して、残り航続距離が20kmちょっとでは、交通状況によって簡単に左右される…。

よくEVの記事を書く者は、ポータルサイトのコメント欄などで、「EV推進派だ!」「さてはメーカーの回し者だな?」なんて言われるけれど、そのどちらでもない私は、強いて言うならば「EVビビリ派」です。

ではなぜEVのテストを始めるのか…

ではなぜEVのテストを始めるのか…。理由は2つあります。

まず第一に、EVを実際の生活で使用する(しかも自宅に充電器がない環境で)と、どんな景色が見えるのか、自分で体験してみたく、また、恐れ多くもそれをお伝えしてみたかったから。

三菱eKクロスEVを、およそ半年お借りし、いつもの使い方でガシガシと運転してゆくという好機をキャッチしたのでした。
三菱eKクロスEVを、およそ半年お借りし、いつもの使い方でガシガシと運転してゆくという好機をキャッチしたのでした。

もう1つ。わたしたちAUTOCAR JAPANの笹本健次編集長は、ポルシェタイカンを実際に購入しテストしており、それがじつに楽しそうだから。

むろん困ること、浮き彫りになる課題など、ハッピーなことばかりではないのはレポートにある通りだけれど、時間軸の先頭に立って、みずからの言葉としてEVを語れることに羨ましい気持ちがありました。

編集長の場合は、基本的に高速道路/峠道の移動を主体とした記事が多いため、シティコミューター的ないわゆる「ふだん使い」でどう感じるか、好奇心が刺激されました。

だから、三菱eKクロスEVを、およそ半年お借りし、いつもの使い方でガシガシと運転してゆくという好機をキャッチしたのでした。

実は既にテストはスタートしており、気付いたことが少なからず蓄積されてきました。

次回以降、まずはこの三菱eKクロスEVに乗った感触をお伝えいたします。

また今後はガソリン車と同じように、エコノミーに関して何も気を使わずに乗った印象や数値データをお伝えさせて頂きます!

もし宜しければ引き続きご覧くださいませ。

記事に関わった人々

  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 執筆

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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