新型レンジローバー・スポーツSV 招待制の「超限定」モデル、5月31日公開へ 4.4L V8搭載

公開 : 2023.04.25 18:45

新世代のプラットフォーム採用

レンジローバー・スポーツは、レンジローバーと同じ「MLAフレックス」と呼ばれるプラットフォームを採用した。このプラットフォームは、先代モデルよりもねじり剛性が35%高いという。

JLRの車両プログラム担当エグゼクティブ・ディレクターであるニック・コリンズ氏は、「MLAアーキテクチャと最新のシャシーシステムが一体となり、レンジローバー・スポーツ史上最も魅力的でスリリングなモデルとなりました」と語っている。

レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツ    JLR

電子制御アクティブロールコントロール・システムにJLR独自のダイナミック・レスポンス・プロを使用しており、各アクスルに最大143kg-mのトルクを送ることで、「新次元のボディコントロールと安定したコーナリング」を実現するという。

また、エアチャンバー内の圧力を調整できる圧力可変エアサスペンションを採用し、幅広い走行シーンへの適応を図った。ナビゲーション・データで前方の道路を読み取り、コーナリングなどで最適なレスポンスを実現する機能も備わる。

トルクベクタリング・バイブレーキ、電子ディファレンシャル、四輪操舵など、コーナリング性能を向上させるシステムを複数搭載。四輪操舵システム(4WS)は、低速走行時に後輪を前輪と逆方向に最大7.3度転舵して小回りをきかせるとともに、高速走行時は前輪と同じ方向に転舵して安定性を向上させるものだ。

さらに、ランドローバーのオフロード用最新システム「テレイン・レスポンス2」や、新しいアダプティブ・オフロード・クルーズ・コントロール(ACC)が導入されている。ACCは4つの設定に応じて速度を自動的に調整することができる。

洗練されたレンジローバーらしいデザイン

スタイリングとしては先代モデルを正常進化させたものとなっているが、ホイールベースは75mm延長され、後席のレッグルームが改善されている。

エクステリアデザイナーのドミニク・ナジャフィ氏は、リアに向かって「加速」していくルーフライン、ボディを連続的に取り囲むウエストライン、そしてリアでキックアップするロワーパートの3つがデザインの基本要素であると語っている。

レンジローバー・スポーツ
レンジローバー・スポーツ    JLR

「ボディからガラスまでシームレスな仕上げで、ボディサイドはとても滑らかです。先代レンジローバー・スポーツよりも洗練されています」

「リアでは、ナンバープレートを下に移動させ、以前よりもすっきりとしたサーフェイスにしました。グラフィックも調和がとれています。目立つようなものは一切なく、とてもモダンなアプローチです」

インテリアでは、フラッグシップのレンジローバーよりもドライバー中心で設計されている。ステアリングホイールはレンジローバーと同様だが、着座位置は20mm低い。

高い位置にセットされたセンターコンソールの延長線上には、最新世代インフォテインメント・システム「Pivi Pro」を搭載した13.1インチの曲面スクリーンが備わっている。ドライバー正面には、13.7インチのメーターディスプレイが配置された。無線アップデート、アップル・カープレイおよびアンドロイド・オート、アマゾン・アレクサに対応している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    レイチェル・バージェス

    Rachel Burgess

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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