新レーダー波って何? 業界初の移動オービス「MSSS」対応 ユピテル最新レーザー&レーダー探知機がすごい
公開 : 2023.04.27 21:11 更新 : 2023.11.24 14:10
新型オービス「MSSS」に対応する「レーザー&レーダー探知機」が、ユピテルから5モデル登場。そもそもMSSSとは、どんなオービスなのでしょう。
新型オービス「MSSS」とは
レーダー探知機の世界も日々進化している。ユーザーのニーズに合わせて使いやすさを高めることはもちろんなのだが、新しい取締方法に対応することがそれ以上に大切だ。
ここ数年ではコンパクトで簡単に移動ができるレーザー式取締装置の増加に合わせて、「レーザー&レーダー探知機」へとモデルの主力が移行している。
そんな中、ユピテルは業界で初めて「MSSS」と呼ばれる新型オービスに対応するモデルをリリースし、さらに一歩先を行く。ラインナップされるのは「Z1100」「LS1100」「GS1100」「LS340」「GS503」の5モデルとなる。
MSSSは、従来とは異なり複数の周波数を使用する移動タイプのレーダー式オービス。
これまでのレーダー探知機では警報ができない場合もあるため同社では独自の調査によって受信範囲を拡大し、MSSS警報を実現したという。
つまりユピテルの新型モデルであれば、現在国内で運用されている電波を発するすべてのオービスを探知できるわけだ。
独自のフィルタと判定システム
また、レーザー式取締装置の探知性能が史上最高レベルに引き上げられているのも特徴。微弱なレーザー光も逃すことがないエスフェリックレンズ、専用高利得アンプICを搭載することで水平約60°の漏れのない超広範囲探知を実現しているという。
他社製品と比較した場合、最大14倍(LS340、GS503は最大12倍)ものエリアをカバーすることが可能となっている。
一般的に探知範囲を広くしたり、長くすると取締レーザー光に似た妨害光の影響を受けやすくなり誤警報が増えてしまうが、同社独自のフィルタと判定システムを取り入れることで精度を向上している。
レーダー波、レーザー波の受信による警報だけでなく、全90基の衛星データを取得できる測位エンジンとオリジナルの位置データを組み合わせることにより、58種類のお知らせを実現。
オービス設置場所・各種の検問場所など警察関連のポイントだけでなく、事故多発エリアや急カーブといった運転に注意すべき場所、サービスエリアや道の駅など休憩に利用できる場所なども知らせてくれる。
使い方広がる表示・オプション
GPSデータ登録件数は16万8000件以上、取締・検問データは6万1000件以上を収録しており、※スマホとWi-Fi接続を行えばデータの自動更新も行える(LS340、GS503はオプションの無線LAN機能付きSDカードで対応)。
本体には3.6インチの静電式タッチパネルディスプレイを搭載し、各種のお知らせはマップ表示やアイコン、アニメーションなどでグラフィカルに展開。
見た目がにぎやかなだけでなく、運転中に知りたい情報を素早く確認できる実用性に優れたものだ。
また、オプションのOBDIIアダプター(OBD12-MIII/OBD-HVTM)を組み合わせると車両コンピューターから多くの車両情報を取得でき、エンジンの状態や燃費などをリアルタイムに映し出すことができる。
トヨタハイブリッド車の場合にはシステムパワーやモーターパワーなどハイブリッド車専用の情報表示に加え、※時速20km/h以上でドアロックがかかる車速感応ドアロックや急ブレーキ時にハザードが高速点滅するエマージェンシーシグナルなどの機能が利用できる。
ユピテル・スーパーキャット 2023年モデル
スーパーキャット(Zシリーズ)Z1100
スーパーキャット(プレミアムライン)LS1100
スーパーキャット(プレミアムライン)GS1100
スーパーキャットLS340
スーパーキャットGS503
いずれもアンテナ内蔵1ボディタイプのレーザー&レーダー探知機で、すべてオープン価格だ。