世界に衝撃と驚きを与えたクルマ 20選 意外すぎたデビュー、革新的な市販車も
公開 : 2023.04.29 18:05
BMW i3(2013年)
BMW i3には、誰もが意表を突かれた。「究極のドライビングマシン(駆け抜ける喜び)」を標榜するBMWが、高級シティカーを発売するとは誰も予想していなかった。ミニはそのためにあるのではないだろうか?
i3は小型ハッチバックであると同時に、テクノロジーのショーケースでもある。電動パワートレイン、サイズ、スタイリングにおいてBMWのラインナップの中でも際立っているが、これは同社が1990年代初頭から温めてきたアイデアの集大成なのだ。特に、1991年のフランクフルト・モーターショーで発表されたバッテリー駆動のコンセプトカー「Z11」は、i3によく似ている。
ジャガーFペイス(2016年)
ジャガーとランドローバーは、1967年から1984年まで、そして2000年から現在に至るまで兄弟会社として共存し、ジャガーがセダン/ワゴンを、ランドローバーがSUVを生産するという不文律が長く守られてきた。しかし、SUVの人気の高まりは、それまで参入を考えていなかったジャガーのようなブランドにも、新たなチャンスをもたらした。
ランドローバーの縄張りを徘徊するほど大胆なジャガー初のSUV、Fペイスの登場だ。意外なことに、この方程式はうまくいっており、AUTOCARはFペイスを兄弟車レンジローバー・ヴェラールよりも高く評価している。
ジープ・グランドチェロキー・トラックホーク(2017年)
ジープは舗装されたサーキットではなく、トレイルで活躍するためのクルマを作り続けているが、グランドチェロキーに6.2LのV8スーパーチャージャー「ヘルキャット」を詰め込むという誘惑には勝てなかったようだ。結果、ポルシェ911をドラッグレースで打ち負かすことができる最高出力710psのSUVが誕生した。
まるで長靴にイケアのキッチンを突っ込んだような、無茶苦茶なクルマだ。また、最大3300kgまで牽引することができる。グランドチェロキー・トラックホークは、マッスルカーをサーキットまで牽引できるマッスルカーなのだ。試乗してみると、驚くほどシリアスで、しかもかなり洗練されたクルマだと結論づけられた。
アルファ・ロメオ・ドーフィン(1959年)
アルファ・ロメオ・ドーフィンは、経済的な理由で生まれた。一方のルノーは、イタリアで乗用車を販売する費用対効果の高い方法を探していた。もう一方の、当時イタリア政府が所有していたアルファ・ロメオは、労働者をきちんと働かせるために量販車を求めていた。両社の目論見が一致し、アルファはミラノ工場でルノー・ドーフィンを製造することに合意し、ルノーはフランスのディーラー網を通じてアルファのモデルを販売することを約束した。
イタリア製のドーフィンは、フロントとリアナンバープレートの上にブランド固有のエンブレムを付けるなどの細かい点を除けば、フランス製と同じ外観である。機械的には、電気系統がルノーの6Vから12Vに変更されている。
アルファは、ドーフィンの上級バージョンであるオンディーヌも生産した。ルノーは1964年に提携を解消しており、ルノー側が約束を守った形跡はない。