ボルボ、EV販売好調 高級SUV「社内予測を大幅に上回る」受注 航続距離580km

公開 : 2023.04.28 18:05

定額制サブスクでも販売

ダッシュボードは、グーグルベースのインフォテインメント・システムを搭載した14.5インチのセンタータッチスクリーンを中心に構成されている。OTAアップデートに対応するため、5G接続機能を標準装備する。

上位モデルでは、ドライバー監視システム、パノラミック・ガラスルーフ、25スピーカーのBowers & Wilkinsオーディオシステムなどを装備する予定だ。スマートフォンをキーとして使用できるほか、充電管理などのサービス用のアプリも開発中だという。また、双方向充電に対応し、家庭の電力を賄うこともできる(一部市場でのみ展開)。

ボルボEX90
ボルボEX90    ボルボ

インテリアは、ペットボトルやコルクなどのリサイクル素材を使用したテキスタイル「ノルディコ」で仕上げられる。

EX90の特徴の1つとして、天然素材や「責任ある調達先」の素材を多用している点が挙げられる。ボルボによると、EX90にはリサイクル・スチールを15%、リサイクル・アルミニウムを25%、そして約48kgのリサイクル・プラスチックとバイオベース材料(車両全体のプラスチックの約15%)が使用されているという。

EX90の生産は、今年末から米チャールストン工場で開始し、その後、中国・成都でも生産する予定だ。ボルボは、両工場における生産活動を気候に影響を与えないようにするとしている。納車開始は2024年初頭を予定。

欧州では、標準モデルより装備が充実した初期限定モデルの価格目安が提示されている。まず、EX90ツインモーター・ウルトラは9万6255ポンド(約1630万円)から、定額制のサブスクリプション・サービス「Care by Volvo」では月額1599ポンド(約27万円)となる。上位のEX90ツインモーター・パフォーマンス・ウルトラは10万555ポンド(約1700万円)から、サブスクリプションの場合は月額1699ポンド(約28万円)となる。

ボルボは2030年までにEV専用ブランドに移行する計画で、EX90以降は毎年新型EVを発売していく。EX90に続くモデルは未発表だが、エントリーモデルの小型SUVが開発中であることが知られており、現行のXC60に相当する中型EVも導入される可能性が高い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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