小さいけど4人乗り 若者向けの超小型EV「コメット」 インド発売へ

公開 : 2023.05.02 06:25

MGは2ドアの小型EV「コメット」をインド向けに発売すると発表しました。1回の充電で230kmの走行が可能で、価格は約130万円から。中国やエジプトなどでもブランドを変えて販売されています。

MGから超小型EV 中国やエジプトでも

SAIC傘下の自動車ブランドであるMGは、「Z世代」と呼ばれるような若者向けの小型EV、コメットをインドで発表した。

インドでの価格は79万8000インド・ルピー(約130万円)から。ボディサイズは全長2974mm、全幅1505mm、全高1640mmで、2ドアの4人乗りとなっている。

MGコメット
MGコメット    MG

永久磁石同期モーターを搭載し、最高出力41ps、最大トルク15kg-mで後輪を駆動する。加速力など性能に関する詳細はまだ明らかにされていない。

プリズム型の17.3kWhリチウムイオンバッテリーを採用しており、航続距離は230km、最大3.3kWでの充電が可能だ。DC急速充電には対応しておらず、0-100%の充電に約7時間かかるという。

インテリアは質素ながらも従来の乗用車に近いデザインで、インフォテインメント・システム用とメーター用に10.25インチのディスプレイを2枚装備し、アンドロイド・オートとアップル・カープレイに対応する。

安全装備としては、ABS、バックカメラ、パーキングセンサー、デュアルフロントエアバッグ、Isofixチャイルドシートマウントなどがある。

グレードは1種類のみだが、さまざまなエクステリアステッカー・パックがオプションで用意される。インドでの注文受付は、今後数か月以内に開始される予定だ。

MGは英国にルーツを持つブランドであるが、コメットは安全装備が限定的であることから欧州では販売されないと予想されている。

MGコメットは、中国ではウーリン・エアEVとして、エジプトではシボレー・スパークEVとして販売されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    英国編集部ビジネス担当記者。英ウィンチェスター大学で歴史を学び、20世紀の欧州におけるモビリティを専門に研究していた。2022年にAUTOCARに参加。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事