text & photo:ベッキオバンビーノ開催事務局
◆岡山県生まれのチャリティ・クラシックカー・ツーリング・イベントであるベッキオバンビーノが、4年目にして初の県外進出を果たした。広島・愛媛両県で行われている「瀬戸内しまのわ2014」に関連し、広島県からの要請を受けてベッキオ・バンビーノ・ステージしまのわ2014を開催することになった。
ベッキオバンビーノとは、イタリア語で永遠の少年を意味する。子供の頃に憧れたクルマを、大人になって手に入れ、日常を忘れて本気で遊ぶ姿を子供たちに見せることで、愛と夢を伝えることを基本コンセプトとする。さらにイベントを通し、交通遺児の就学支援や被災地の子供たちを支援するためのチャリティ活動が、もうひとつのテーマとなっている。
広島県福山市にあるみろくの里をスタートし、尾道市、向島、因島、生口島を経て、三原駅前市民広場をゴールとする全行程約179kmの風光明媚なルートが組まれた。宿泊施設の都合から参加台数は48台に制限されたが、1929年型のベントレー3Lスピードモデルを始めポルシェ904カレラGTS、アストン・マーティンDB4、シェルビー・コブラ289 などを筆頭に、全国から新旧スポーツカーが集まった。広島県内の魅力的な観光地や商店街などを巡り、参加したオーナーたちは存分に楽しんでいたようだ。
今大会のチャリティには総額102万円を超える浄財が寄せられ、大会準備期間に起きた広島大規模土砂災害の義捐金にもあてることにした。2015年の岡山での春ステージは4月3〜4日に実施される予定。お楽しみに。
ここでは参加した主なヒストリックカーをご紹介。
ベッキオバンビーノHP: http://vecchiobambino.com/
スタート・ポイントは福山市にある三世代テーマパークのみろくの里。出発を待つコブラを始めとする参加車。
スタート・ゲートをくぐり179kmのツアーに挑むポルシェ904カレラGTS。
鞆の浦をバックにCP-2が設定された内海ふれあいホールを目指すアストン・マーティンDB4 Sr.2。
クレセントビーチでこの日2カ所目のPCをこなしたフォード・マスタングは、ベラビスタ境ガ浜を目指し快走。
2日目は瀬戸内の島を巡るルートが用意された。生口島を駆け抜けるジャガーE-タイプ Sr.1 ロードスター。
瀬戸田サンセットビーチで羽を休めるランボルギーニ400GT。モダーン・スポーツカーも参加できる。
レストコントロールに並んだホンダS600。今回はオープン2シーターが数多く参加した。
パーキングでは偶然新旧ロータスが並んだ。根底に流れるそのスピリットは何ら変わらない
パルクフェルメに並んだコブラ達。今回はオリジナルから後年のモデルまで数多くが姿を見せた。
全行程を終え無事に三原駅前に設けられたゴールに入るポルシェ356Bカブリオレ。
3台のクラシック・ベントレーも、観客からの声援を受けて見事完走を果たした。
ギャラリーは参加車がフィニッシュするたびに、エントラントを称えてくれた。
#001 1926年 ベントレー3ℓ スピードモデル 4 1/2ℓ
#002 1949年 ベントレー Mk-Ⅳ ローレンス・スペシャル
#003 1951年 ベントレー・ホールス・スペシャル
#005 1957年 ジャガー XK159 FHC
#006 1957年 アルファ・ロメオ・ジュリエッタ SVZ
#008 1959年 トライアンフTR3A
#009 1962年アストン・マーティンDB4 Sr.4 ヴァンテージ
#010 1962年シェルビー・コブラ 289 FIA
#011 1962年ポルシェ356B カブリオレ
#012 1963年アルファ・ロメオ・ジュリア・スパイダー
#014 1964年ロータス・エラン Sr.1
#015 1964年ポルシェ904カレラGTS
#016 1965年ホンダS600
#017 1965年シェルビー・コブラ 427S/C
#018 1966年ランボルギーニ 400GT
#019 1966年フォード・マスタング 289GT ファストバック
#020 1966年シボレー・コルベット・スティングレー
#022 1967年ジャガーE-タイプ Sr.1 クーペ
#023 1967年ダットダン・フェアレディ2000 SRL311
#024 1968年ホンダS800
#025 シボレー・コルベット・スティングレーC3 ロードスター
#029 1972年アルファ・ロメオ 2000GTV
#030 1973年ポルシェ911 カレラRS 2.7