何にでも使える優秀なハッチバック 10選 スタイリッシュで充実装備の欧州コンパクトクラス
公開 : 2023.05.09 06:05
8. トヨタ・カローラ
トヨタは1960年代以降、5000万台という驚異的な数のカローラを販売してきた。これは、地球上で最も売れているクルマの1つである。2018年に現行の12代目が導入されると、トヨタが優れた内装品質と実用性、そして信頼できる走行性能を備えたファミリーハッチバックを製造できることを示し、波紋を呼んだ。
英国では従来の1.2Lターボチャージャー付きガソリンエンジンと、2種類の「セルフチャージング」ハイブリッドが導入されたが、エントリーレベルのガソリンはその後廃止されている。つまり、カローラはライバル車よりも少々高価であり、また、トヨタ最新のハイブリッドのドライビング・エクスペリエンスを回避する道がないということでもある。だが、心配する必要はない。
スタンダードな1.8Lハイブリッドは、遠慮なく言うとまだ少し遅いが、確かに効率的で、以前よりもレスポンスが良く洗練された走りを見せる。上位モデルの2.0Lハイブリッドは、十分なパフォーマンスとトルクを与えてくれ、20km/l近い燃費も簡単に達成できるようになった。
カローラは、欧州の自動車メーカーのリスペクトを集めるのに十分なシャシーを持ち、パワートレインも有能なパフォーマンスを秘めている。四輪駆動のGRカローラもあるのだが、欧州に導入されていないのが残念だ。
9. BMW 1シリーズ
BMW 1シリーズは、現代のハッチバックとして唯一、後輪駆動を採用してきたクルマとして有名だ。それでもBMWがエンジンレイアウトと駆動方式を切り替えたということは、そこに大きなジレンマを抱えていたことの証である。
これまでの方針を変え、FFとなった最新の1シリーズだが、失ったものは少なく、得たものは非常に大きいと言えるだろう。前輪駆動(四輪駆動も選択可能)はこのクルマによくマッチしており、ハンドリングは端正で安心感があり、ボディコントロールとドライバー・エンゲージメントはライバルを凌駕するほど良好だ。
室内のパッケージングは、後輪駆動の先代よりもはるかに優れており、2列目の居住スペースとラゲッジ容量が著しく改善されているが、それでもまだ同クラスで通用する程度にすぎない。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意され、滑らかで効率的なトランスミッションと組み合わされている。優れた車載インフォテインメント・システムも搭載されているため、競争の激しいプレミアム・ファミリーハッチ市場でお勧めしやすいモデルとなっている。また、最近改良された四輪駆動のM135i xドライブは、ドライバーの期待に応えてくれるだろう。
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