シトロエンe−C4X 詳細データテスト 

公開 : 2023.05.13 20:25  更新 : 2023.06.09 15:57

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

中級グレード以上では、最新のインフォテインメントシステムであるマイシトロエンドライブプラスを採用。これは、すでにC5Xへ導入されているものだ。タッチ式画面は10.0インチで、コネクテッドナビを備え、スマートフォンとの接続はAppleもAndroidもワイヤレス。最上位機種のシャイン・プラスにはワイヤレス充電器がオプション設定されている。

システムのメニュー操作を行うハードスイッチの類は限られていて、カーソルのコントローラーはない。しかし、タッチ画面のインターフェースはなかなかうまく構築されていて、操作は容易だ。うれしいことに、エアコンパネルは画面と別に常駐している。

タッチ操作主体ながら、メニューの操作性は上々で、エアコンパネルが別体なのもいい。ナビも上出来だが、お節介なオートズームはもっと簡単にオフにしたいところだ。
タッチ操作主体ながら、メニューの操作性は上々で、エアコンパネルが別体なのもいい。ナビも上出来だが、お節介なオートズームはもっと簡単にオフにしたいところだ。    LUC LACEY

音声操作は、目的地入力がじつに安定して行えて、ナビゲーションのルート選定は賢く、渋滞情報もリアルタイムで反映してくれる。気になるのはノースアップ表示でのオートズーム機能で、役に立ってくれない上に、頑固なほど機能が停止しにくい。

燈火類

LEDヘッドライトには自動減光、フォグライトにはコーナリングライト機能が備わるが、ロービームのレベル調整は手動。そのロービームは良好だが、ハイビームのパワーは平均程度。

ステアリングとペダル

ペダル配置は、大ぶりな靴を履いているとやや窮屈に感じる間隔だが、ブレーキング時にスロットルペダルへ引っかかったのは1度か2度くらいで済んだ。フットウェルは脚の長いひとには浅いが、そこをカバーできるだけのテレスコピック調整が、ステアリングコラムには備わっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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