4. ポルシェ911カブリオレ

何十年もの間、ポルシェ911は最も使い勝手の良いスポーツカーの1つであり、その魅力はルーフを下ろすことでさらに高まる。911カブリオレと聞くと古典主義者は敬遠するかもしれないが、最新の992世代では、オープンエアの魅力はそのままに、ダイナミクスのデメリットは一切ない。

超高剛性シャシーにより、カブリオレはクーペと同様に鋭いハンドリングを実現。911の歴史的なハンドリング特性は長年にわたって調整されてきたが、伝統的なリアエンジンレイアウトにより、今でも道路上で他車とは違う感覚を味わえる。エントリーグレードのカレラでさえ、うなじを痺れさせるようなフラット6によって380psの推進力を得て、0-97km/h加速を4.4秒で達成する。もし究極のアドレナリン分泌を求めるなら、ターボSしかないだろう。

4. ポルシェ911カブリオレ
4. ポルシェ911カブリオレ

カブリオレは他の911(GT3は別として)同様に2+2だが、リアシートは小さな子供用として使うのがベター。遮音材入りの電動ファブリックトップは洗練された雰囲気を作り出し、風を身近に感じたいときには素早く簡単に下ろすことができる。また、完全なコンバーチブルを望まないのであれば、タルガが最適だ。

5. BMW 4シリーズ・コンバーチブル

BMWの新世代4シリーズは、当初は2ドア・クーペとして登場したが、2021年にはコンバーチブルが英国のショールームにやってきた。Z4と同様、金属製のルーフを軽いファブリックに変更し、ルーフを切り落とした分の補強が必要なため、クーペより150kg重くなっている。ラジエーターグリルのスタイリングが物議を醸したが、これについては個人の好みを尊重したい。

4シリーズ・コンバーチブルは、多くの領域をカバーしようとしている。モデルレンジの上位には、四輪駆動のM4コンペティションとM440i xドライブがあり、アグレッシブなスポーツ性とドライビング・エクスペリエンスを存分に発揮している。一方、その他のモデルでは、4気筒および6気筒のガソリンエンジンやディーゼルエンジンを取り揃えている。

5. BMW 4シリーズ・コンバーチブル
5. BMW 4シリーズ・コンバーチブル

BMWは、キャビンの静粛性とクルージングの洗練性を大幅に向上させることに成功している。ルーフと窓を閉めると、簡単に会話ができるような空間となるが、より洗練されたバージョンを求めるなら、ランフラット装備のM440iは避けたほうがよいだろう。

乗り心地も先代よりも柔軟になり、インテリアの高級感も飛躍的に高まった。つまり、4シリーズ・カブリオレは非常に完成度の高いコンバーチブルであり、見た目はともかくとして、誰にでも勧めやすい1台なのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事