10. メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ

メルセデス・ベンツのクルマは、ドライバーズカーとして最高と言える状態になることはほとんどない。そのため、AMGのようなパフォーマンス部門が、メルセデスにダイナミズムを注入する必要があったのだ。このような背景もあって、メルセデスのクルーザー・カブリオレは今回取り上げるのに十分な素質を備えているのである。成熟し、安定した贅沢なマシンであり、必ずしも猛スピードに誘うことなく、旅を豊かにしてくれる。

その中でも、ミドルサイズのEクラス・カブリオレは、4人乗りのスペースと使い勝手をきちんと確保しながら、SLの価格帯に踏み込むことなく、Cクラスよりも高いステータスを与えてくれる。他のEクラスが持つ最新技術や高級感はすべて備えており、まるで包み込まれるように感じられる。乗り心地は快適で静か、性格は上品で懐が深い。遅くても、刺激がなくても一向に構わない。

10. メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ
10. メルセデス・ベンツEクラス・カブリオレ

エンジンは、1.5Lと2.0Lの直列4気筒、3.0Lの直列6気筒が用意されている。洗練された滑らかさを求めるなら、クルージングに適した6気筒モデルをおすすめしたい。そして、最高出力435psのハイブリッドパワートレインを搭載したAMG E 53 4マチック+は、控えめなスタンスと燃費効率、適度な速さと快適性を兼ね備えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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