新型ポルシェ718スパイダーRS 全国で受注開始 最高出力500psの「最後の内燃718」
公開 : 2023.05.10 18:25 更新 : 2023.05.10 18:25
GTプロジェクトマネージャーのマルクス・アッツ氏にインタビュー
――718の最後のICEバージョンにどのような反響を期待しますか?
「718の最後の内燃エンジン搭載モデルラインであり、その頂点に立つものですから、すぐに1級品になると思います。25年前、986ボクスターは204psでスタートしました。今、25年前とほぼ同じパッケージで500psに達しています。25年の間に、本当に良い、そして速い発展を遂げたわけです」
――なぜ718最後のICEになってしまうのでしょうか?
「2025年半ばにユーロ7が設定され、ユーロ7規制に従ってエンジンを開発するか、モデルラインをバッテリー電気駆動に変更するかという判断がありました。911は内燃エンジンのままでしょう。そして718は、市場にもよりますが、おそらくバッテリーEVの後継に代わるでしょう」
――718のハイブリッドは不可能なのでしょうか?
「電動化のパッケージスペースを比較すると、8速PDKの992(現行911)は、すでに内部に電気駆動装置を入れるスペースがありますが、718は7速PDKで、スペースは残っていません。718の後継車からハイブリッド車を作ることも可能だったでしょうが、992はある時期からハイブリッドシステムを搭載するので、ハイブリッド駆動のセカンドモデルを作ることに大きな意味はないのです」
では、ポルシェ718はいつICE時代を終えるのか。ボクスターEVは2025年に登場予定だが、ポルシェはまだICEの718の生産終了日を決めていない。アッツ氏は「具体的な時期を伝えることはできません。本当に決まっていないからです。時期は市場によって異なり、常に変更があり得ます」と述べている。