アルピーヌ初の市販EV、2024年日本発売へ 「A290」コンセプト公開 小型の高性能ハッチバック

公開 : 2023.05.10 20:45

ゲーミングPCのような「マフラー」装備

エアロダイナミクスの開発は、英国に本拠地を置くアルピーヌ・レーシングが担当した。X字型のヘッドライト(かつてのラリーカーに使われていたテープにインスパイアされたもの)の下に設けられた隙間は、空気抵抗を減らすためのものだ。

そのほか、カーボンファイバー製のボディキット(市販車ではプラスチック製になる可能性が高い)や、リアスプリッターに組み込まれた2本出しのフェイクマフラーなどがスタイリングに華を添えている。フェイクマフラーは、ハイパワーのゲーミングコンピュータに使用されている冷却ファンを模したものだ。アントニー・ヴィラン氏によると、これはルノーのルカ・デ・メオCEOとの間で交わされたジョークを元にしたもので、「ゲーム世代」にクルマを販売するという意思の反映だという。

アルピーヌA290ベータ・コンセプト
アルピーヌA290ベータ・コンセプト    アルピーヌ

アルピーヌA290は、2024年に欧州と日本で発売される予定だ。

なお、「A290」という車名は新しいネーミング方式に基づくもので、「2」はモデルラインを、後半の「90」は純粋なスポーツモデルではないことを表している。今後はごく一部のモデルにのみ、A110のような「10」という数字が与えられるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    チャーリー・マーティン

    Charlie Martin

    役職:編集アシスタント
    2022年よりAUTOCARに加わり、ニュースデスクの一員として、新車発表や業界イベントの報道において重要な役割を担っている。印刷版やオンライン版の記事を執筆し、暇さえあればフィアット・パンダ100HP の故障について愚痴をこぼしている。産業界や社会問題に関するテーマを得意とする。これまで運転した中で最高のクルマはアルピーヌ A110 GTだが、自分には手が出せない価格であることが唯一の不満。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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