text:Kentaro Nakagomi (中込健太郎) photo:Fun2meeting実行委員会、Kentaro Nakagomi (中込健太郎)
全国で多くのイベントが開催されたこの日、箱根でちょっと個性的なレンタカーを手がける、箱根仙石原の「Fun2drive」で「クルマが好きな人は誰でも気軽に参加できるクルマのイベント」としてFun2meetingが開かれた、今年の春に続いて2度目の開催となる。
メーカー、車種、年式、国ごとなど、なにか基準を設けることの多いクルマのミーティングだが、一切の制約がなく、強いて言えば「クルマが好き」であること。したがって、高級車、旧車、スポーツカーはもちろん、最近のミニバンから、ハイブリッドカー、EVまで、その顔ぶれは多岐にわたる。ドライブで「ちょっと箱根に行ったらやっていた」そんな気軽に参加できるイベントがFun2meetingなのである。
MCには松岡修造のモノマネなどでもお馴染みの小庭康正氏を迎え、会場のクルマを来場者みんなで見て回る。すると、そのクルマとの出会いやこだわりが垣間見ることができる。最後に印象に残ったクルマを皆で投票。最もたくさん得票したクルマのオーナーには、人気イラストレーターの遠藤イヅル氏がその場で描いたイラストが贈られた。
会場となった「fun2drive」は国道138号線沿い仙石原にあるレンタカーショップ。ハコスカGT-Rもレンタルが可能。
ハコスカ、34GT-R、V35GT-Rと、時代を越えたみんなのあこがれGT-Rの乗り比べ一気乗りも「fun2drive」ならば可能。
「fun2drive」のラインナップはGT-Rにとどまらない。RX-7はじめ、なかなか乗れないクルマで箱根を楽しむことができる。
GLA2504MATICはメルセデス・ベンツ・日本からの協賛。その出かけたくなるスタイルとは来場者の注目の的となった。
そんなクルマ・マイスター検定のブースではテキストの販売の他、模擬試験もあり、腕試しに勤しむ参加者も多数。
MCにはタレントのこにわ氏が登場。モータースポーツに魅了されたというこにわ氏。情熱のMCはなお健在。
フェアレディZのイエローの外装色はオプション設定。オーナーは滅多に遭遇しない希少性にも満足とのこと。
初代のみ日本にも導入された北米市場向けのアキュラMDX。シャープな中のおおらかさは最早アメリカ者の風格。
フェラーリ・モンディアルtはさすがに来場者の注目の的。エンジンを始動させると場内から歓声が。
一見156のようなこちらのアルファ・ロメオGTA。渋いドレスダウンにもオーナーのこだわりが。
フォレスターSTiはこだわりのチューンで300馬力オーバーながらバッジはCross・sportsに。
トヨタ・ラクティスではなく大変珍しいスバル・トレジア。広島ナンバーの遠来と合わせて注目の的に。
ユーノス・ロードスターVスペシャルをベースにハンドル位置以外ほぼ北米仕様に変更された一台。
ハイエースもエントリー。車種やカテゴリで分け隔てのないのがこのイベントらしい良いところ。
箱根を登ってこられたことに対し、歓迎されていたスバル360。実は下りの方が心配、とはオーナー談。
空冷のポルシェに乗りたいと思い、遠方のディーラーに入ったモノを購入しに行ったという紺の911。
非常に高いオリジナルの雰囲気を再現し修復されているホンダ・トゥデイ。スタイリッシュで人気を博した。
コンパクトなボディのトヨタ・アクアは、そのパッケージの良さがゆえに「図らずも」ハンドリンが良いモデル。
日本からはブランド自体が撤退したオペルのアストラから派生したカスケーダ。このクルマはディーゼルマニュアルという組み合わせ。
今や懐かしいブルーバードSSSも外観はあくまでオリジナルながら、よく見るとボンネットがFRP製に変更されているのがこだわりポイント。
日産ローレル、車内は綺麗なレースカバーがかけてありながら、RB25DETTに載せ替えたというMT仕様。モディファイの内容が好ましい一台。
シトロエンC4のオーナーは他の車にものってみたが、結局「これしかない」と再び戻ってきた選択肢との事。
リトラクタブル・ヘッドライトを採用した最後の頃のホンダNSX。白い内装とのっコンビネーションが美しい一台。
スカイラインのバン。商用車はなかなか残らないだけに、この出会い自体に感謝したいという一台。
ほぼ全てのクルマをじっくり見る。それがこのイベントのメイン。図鑑、ネットではわからない魅力に出会える。
秋のイベントだけに、参加車を彩って歓迎してくれるのは、クルマ好き仲間だけではない。
このイベントで「車マイスター検定賞」はサーブ900。華やかな、バブル時代を思い出させる一台というのが受賞理由。
「fun2drive賞」はローレル。20代のオーナーながら、中年以上が思わず笑みをこぼしてしまうような仕上がりだったことがその評価理由。
「遠藤イヅル賞」は赤いオーリス。比較的最近のファミリーカーに、愛情を持って接するオーナーの姿勢が高く評価された。
「大賞」はスバル360。参加者の投票の結果もっとも得票数が多かった一台。接戦を勝ち抜いて人気を集めた日本の原点。
可愛らしく展示されたメルセデス・ベンツA170。普段使っているクルマだからこそ愛着もひとしお。
アストン・マーティンDB9ヴォランテは「007」のテーマ音楽をかけながらのお披露目となった。
このフィアット・プントHGT・アバルトは、「これしかない」と同型に乗っていたオーナーの二台目に当たるクルマ。