フィアット待望のミニバン「ドブロ」日本上陸 ラインナップで最も家族に近いクルマ

公開 : 2023.05.11 16:40

300万円台の価格に加えディーゼルも魅力

ドブロとドブロ・マキシの差は乗車人数や荷室スペースが主で、装備面の差はリアのトノカバーとラゲッジトレイのみ。

2台の寸法差はマキシの方が全長で365mm、ホイールベースは190mm長くなる。最小回転半径はドブロの5.6mに対しマキシは5.8mとなる。

ドブロとドブロ・マキシの差は乗車人数や荷室スペースが主。寸法差はマキシの方が全長で365mm、ホイールベースは190mm長くなる。
ドブロとドブロ・マキシの差は乗車人数や荷室スペースが主。寸法差はマキシの方が全長で365mm、ホイールベースは190mm長くなる。

パワートレインは1.5LのブルーHDiディーゼルターボで、最高出力こそ130psに留まるが、最大トルクは30.6kg-mと頼もしい。トランスミッションは8速AT(トルコン)となっており、革巻きステアリングにはシフトパドルも備わっているので積極的にドライブする楽しみも味わえそうだ。

フィアット・ドブロを魅力的に見せるもう1つのファクターは車両価格だろう。ドブロは399万円、ドブロ・マキシは429万円に設定されており、国産車に対しても競争力のある価格設定になっている。

ちなみにシトロエンベルランゴは434万9000円、プジョー・リフターは436万8000円なので、ステランティスのミニバン3兄弟の中でもドブロが最もリーズナブルなのである。

フィアットらしい実用性とお洒落感を備えつつ、現代のクルマに欠かせないADAS類もしっかりと網羅しているドブロ。

オトナの遊び心を刺激するミニバンの選択肢がまた1台増えたことを歓迎したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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