米フィスカー オフロード向けのハードコアEV発表「野獣のような存在」 電動SUVに設定

公開 : 2023.05.15 06:05

米国の新興メーカーであるフィスカーは、電動SUV「オーシャン」用のオフロード・パッケージを公開しました。グランドクリアランスを確保し、強化ホイールに33インチのオフロードタイヤを履いています。

ゼロ・エミッションでオフロードを楽しむ

米国の新興EVメーカーであるフィスカーは、オフロード向けのアップグレードを施したオーシャン・フォースEを発表した。

電動SUVのオーシャンをベースとし、急勾配に対応できるような最低地上高と傾斜角、20インチの強化アロイホイールと33インチのオフロードタイヤ、そして特殊なダンパーを備えている。

フィスカー・オーシャン・フォースE
フィスカー・オーシャン・フォースE    フィスカー

オーシャン・フォースEの航続距離は明らかにされていないが、標準仕様のオーシャンはWLTPテスト値で708kmと、市販の電動SUVとしては最長を誇る。

インテリアでは、耐摩耗性の高い素材が使用されている。その他、ゴム製のフロアカバー、グラブハンドルと固定フック、キャンプ用品を運ぶためのルーフバスケットなどが追加される。

オーシャン・フォースEは、後付けのオプションパッケージとして開発中で、オーシャンの四輪駆動モデルに装着できるようになる予定だ。

フィスカーの会長兼CEOであるヘンリック・フィスカー氏は、「このクルマは野獣のような存在になるでしょう。オフロード車セグメントへの参入はエキサイティングなことだと思います。そして、オフロードや自然を楽しむことが好きな人にとって、ゼロ・エミッションに勝る方法はないでしょう」と述べている。

開発を監督しているのは、フィスカーのエンジニアリング担当上級副社長であるデビッド・キング氏で、以前アストン マーティン・レーシングの代表を務め、DB7、V12ヴァンテージラピード、ヴァルキリーの開発に貢献した人物である。

フィスカーは2025年までにラインナップを4車種に拡大する計画で、小型ハッチバックやスポーツカーなどを導入する意向を示している。

オーシャン・フォースEの生産は、2023年第4四半期に開始される予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事