新レーダー波、何が違うの? 移動式オービス「MSSS」対応 アンテナ別体の最新レーザー&レーダー探知機
公開 : 2023.05.14 21:11 更新 : 2023.05.14 22:49
新オービス「MSSS」に対応する「レーザー&レーダー探知機」を、ユピテルが追加! セパレート型です。MSSSとは、どんなオービスなのか理解しておきましょう。
「レーダー波」と「レーザー光」
移動式のオービスを見かける機会が増えてきた。
オービスとは速度違反の自動取締装置のことで、“レーダー波”を用いるものと、“レーザー光”を使うものが存在するのを覚えておきたい。
近年では“レーザー光”を用いる取締りが増えたのを受けて、レーダー探知機メーカーが送り出す新モデルは、「レーザー&レーダー探知機」というタイプが主流になってきた。
さらに、“レーダー波”を使うオービスにも新しいものが登場。「MSSS」と呼ばれる新型オービスは、周波数可変型の取締機だ。
取締りに使われるKバンド帯域の複数の周波数を使用できるところがこれまでの取締装置と異なり、従来のレーダー探知機では発見できない場合がある(トップ画像)。
こうした取締り方式の進歩にあわせて、探知機も進化してきている。
とくに新レーダー波「MSSS」に対応する探知機に力を入れているのがユピテルだ。
MSSS対応セパレート型の新製品
5月下旬に新発売されるレーザー&レーダー探知機「スーパーキャットLS2100」は、業界で初めてMSSSに対応したシリーズのプレミアムライン製品。
同社のMSSS対応モデルには、「ワンボディ型」と「セパレート型」がラインナップされ、LS2100は後者となる。アンテナ/本体が別体となる2ピース構成となるわけだ。
本体には、3.6インチの大きな液晶画面が備わり、最新の地図データ上にオービスの存在を示してくれる。
アンテナ部は遮蔽物のない場所に設置し、本体はタッチパネルを操作しやすい位置に配置できるのが魅力である。
新レーダー波のMSSSの探知については、ユピテル独自の調査によって受信範囲を拡大し、MSSSの警報を実現。
レーザーの探知についても、微弱なレーザー光を逃さないエスフェリック・レンズと専用の高利得アンプICを搭載し、水平約60°という広範囲の探知を実現した(他社製品比で探知エリアは最大で14倍だという)。
誤警報の対策、収録データについて
探知機のユーザーを悩ませる「誤警報」については、超高精細光学フィルターでリモコンの赤外線・道路測量などのレーザー光をキャンセルし、さらに判定システムを用いて他のクルマが発する衝突回避支援のレーザー光を見分けて、誤りを低減する。
LS2100は、同社の探知機のなかでもプレミアムラインに位置づけられる製品で、無線LAN機能も搭載した。
エンジンONの際に、無線LAN環境があればさまざまなデータを自動でアップデートしてくれる。
収録済みのGPSデータは16.8万件以上、取締り・検問データも6.1万件を超えるという業界屈指の件数だから心強い。
ユピテルのスーパーキャット「LS2100」は一部量販店向けで、5月下旬にオープン価格で発売される。
レーザー式の移動オービスが増え、レーダー式も進化ている昨今、安全なドライブをするためには注目のアイテムだろう。