欧州最強Bセグメント・ハッチバック 10選 軽快ボディに深い魅力 親しみやすい相棒は
公開 : 2023.05.27 18:05
2. スコダ・ファビア
チェコの自動車メーカーであるスコダは近年、明らかに進化している。価格が高すぎるものもあるが、最新のファビアでは、その高次元のバランスに目が釘付けになる。
かつてほど低価格ではなくなったが、それでも同クラスで最も手頃なモデルの1つである。欧州市場では室内の広さは最大級であり、ファビアより広い空間を提供するのはホンダのジャズ(日本名:フィット)だけだ。
インテリアは特に豪華というわけではないが、特にベースモデルでは操作系が大きくシンプルにまとめられており、直感的に操作することができる。人間工学的に優れたデザインだ。
エンジンも同様に、ハイブリッドやディーゼルはなく、シンプルなラインナップだ。その代わり、3気筒と4気筒のガソリンエンジンが用意されている。できることなら自然吸気モデルは避け、TSIターボの95 PSモデルを選びたい。これ以上パワフルなエンジンは、追加で購入する価値がない。
フォルクスワーゲン・グループの一員として、先述のセアト・イビサやフォルクスワーゲン・ポロと多くの部品を共有しているにもかかわらず、ドライビング・エクスペリエンスできちんと差別化されている。スポーティさやエキサイティングさを追求するのではなく、かと言ってコーナーでふわふわするような浮遊感を感じることもなく、非常にうまい走行性能を実現している。
ファビアは実用的で価値あるモデルだが、マトリックスLEDヘッドライト、運転支援システム、アクティブセーフティ機能などの技術や、大型タッチスクリーン、デジタルメータークラスターを求めるなら、それらはすべてオプションとして用意されている。
3. フォード・フィエスタ
現行世代のフィエスタは、過去25年間で最もハンドリングの良いスーパーミニであった先代を上回るという、難しい課題を抱えていた。しなやかな乗り心地、オンロードでのハンドリングのダイナミックさ、ドライバーへの訴求力など、いくつかの点ではクラス最高の性能を維持している。
しかし、フィエスタの新しいライバルたちは、フィエスタがカバーしきれないほど幅広く進化しているのだ。これらと比べれば、インテリアの質感はやや見劣りするし、装備の洗練度や実用性でもポロやイビサに水をあけられている。
しかし、フィエスタの3気筒ターボチャージャー付きガソリンエンジン「エコブースト」は、ドライバビリティと活力のブレンドという点では依然として傑出している。長い間、文句のつけようがないポジショニングを維持してきたが、走り好きなドライバーならほとんど何も考えずにデフォルトで購入すべきスーパーミニであることに変わりはない。まったく、必要以上に走りが良いのだ。