欧州最強Bセグメント・ハッチバック 10選 軽快ボディに深い魅力 親しみやすい相棒は

公開 : 2023.05.27 18:05

4. フォルクスワーゲン・ポロ

最近改良を受けたポロは、使いやすさ、洗練度、大らかさ、広々とした室内、快適性、スマートなルックスを持ち、非常に堅実に作られている。他のフォルクスワーゲンほど高くない価格でこのような資質が揃っているため、スーパーミニとして最も優れた選択肢の1つとなっている。

先代のポロとは大きく異なり、進化した車載システムと高いダイナミクス特性をミックスしている。

4. フォルクスワーゲン・ポロ
4. フォルクスワーゲン・ポロ

エンジン・ラインナップはほぼ例外なく強力で、ローリングとメカニカルな洗練性は非常に高く、後部座席には平均的な身長の大人から子供までが座れるスペースが確保されている。

今回、ポロがトップ10にランクインしたのは、理想的なスーパーミニに痛いほど近づいているからだ。

以前はトップを走っていたのだが、ライバルが想像力に富んだ外観を持ち、道路を元気に走り、遊び心と高級感を併せ持つインテリアを持つようになったのだ。また、価格も比較的高く、フィエスタやイビサなどの方がずっと運転が楽しい。

5. ルノー・クリオ

ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)の外観は依然として魅力的であり、最新モデルは、そのシックな美しさの裏に新たな本質と強みを獲得している。キャビンデザイン、人間工学に基づいたレイアウト、そして質感の高さは、いずれもクラストップレベルにまで大幅に向上した。

クリオは舗装路を、フランス車とは思えないほど硬い足取りで、時には少し木のような感触とともに走る。不快というほどではないが、かつてのようなしなやかさはない。

5. ルノー・クリオ
5. ルノー・クリオ

しかし、この乗り心地はハンドリングを損なうものではない。ステアリングの情報量はそれほど多くはないかもしれないが、非常に直感的で自然なフィーリングを持つ。ややロールが大きい印象はあるが、コーナリング時のバランスは抜群だ。

残念なことに、高性能のRSバージョンはない。その代わりに、最速のモデルは最高出力140psのクリオEテック・ハイブリッドである。スーパーミニとしてはかなり高価だが、トヨタヤリスホンダ・ジャズのようなハイブリッド専用(欧州仕様)のライバル車と比べれば、それ程でもない。

Eテックというルノーのハイブリッドパワートレインは、大型車では少しパワー不足に感じることもあるが、クリオにはぴったりで、日本製のハイブリッド車よりも速く、魅力的である。

6. ヒョンデi20

ヒョンデi20の存在感は薄い。それは、フォード・フィエスタSTやトヨタGRヤリスに対抗する最上級グレードのi20 Nの影に隠れてしまっているためだ。

しかし、広々としたキャビン、大きなトランク、ハイレベルの標準装備など、i20には良い点がたくさんある。

6. ヒョンデi20
6. ヒョンデi20

その一方で、キャビンの雰囲気はクリオやポロほど心地よくないし、この価格設定なら、もう少しマシなものを期待してもいいかもしれない。

乗り心地はかなり硬めだが、その分、ライバルにはない明晰さ、鋭さがある。フィエスタほど楽しくはないが、まったく退屈というわけでもない。

2023年5月、i20は改良を受け、内外装デザインが変更された。英国編集部は近々、この改良新型に試乗する予定だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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