マツダMX-5、パリでデビュー

公開 : 2014.10.02 22:22  更新 : 2017.06.01 02:11

マツダは第4世代のMX-5(日本名:ロードスター)をパリ・モーターショーで公開した。

この第4世代のMX-5は、フロント・エンジン、リア・ドライブというレイアウトこそ不変だが、シャシーもエンジンも一新されている。生産は来年の7月からとなる。

マツダは ”第1世代のMX-5のもっていた、ライトウエイト・オープン・スポーツの基本的な楽しさを追求した” とか立っている。それを表すかのように、第3世代のモデルよりもサイズ的に小さく軽くなっているのも特徴だ。マツダは、その重さについてはまだ言及していないが、100kgほどの軽量化がなされ、1トン前後の重量であると予想される。もちろん、シャシー自体はSkyActivデザインによって軽量化されているが、ボンネット、トランク、前後フェンダーはアルミニウムで軽量化されている。更に、コンバーチブル・トップにもより軽い材料が使われている。

ホイールベースは15mm短縮され、全長は105mmも短くなっている。また、全高は20mmほど低くされ、反対に全幅は10mmほど広くなっている。

ショー・モデルにはSkyActiv 1.5ℓガソリン・エンジンが、フロント・フードの縦方向に搭載される。また、今回のモデルは6速マニュアルが取り付けられているが、幾つかの市場では6速オートマティックもオプションとして用意される。また、2.0ℓのガソリン・エンジンも設定される計画だ。パワーは、1.5ℓが140ps、2.0ℓが180ps程度となる。関係者は、アメリカ市場では大きなパワーが求められると語っていた。

サスペンションは、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチ・リンクというレイアウトだ。

マツダの小飼雅道社長は、「第1世代にみられた機敏さと楽しさを取り戻した。」と語った。「MX-5のコンセプトは実にシンプルなもので、ドライバーの思いに正確なライトウエイト・スポーツの純粋な楽しさ、ということだ。」ともコメントしている。

エンジンは、第3世代よりもより後方に、そして低い位置にマウントされる。製品開発責任者の山本修弘主査は、完全に50:50の重量配分を得ているという。

デザインは、デザイン本部長の前田育男をリーダーとして日本で設計された。最近のマツダのデザイン・フィロソフィーである “魂動” を引き継いたもので、第3世代よりもシャープなアピアランスを持つ。

インテリアは実に単純だ。ダッシュ・トップにはインフォテーメント・スクリーンが配置されたデザイン。スイッチはロータリー・ノブが中心だ。キャビンの品質は明らかに第3世代よりも向上している。

価格はまた発表されていないが、第3世代よりも若干は高くなることが予想される。英国では1.5ℓモデルが£20,000(350万円)からとなろう。なお、メタルトップのリトラクタブル・ルーフを持つモデルもラインナップに加えられることだろう。

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