マツダCX-60 詳細データテスト 経済性と直6の美点を両立 内装は高質感 乗り心地は改善に期待

公開 : 2023.05.20 20:25  更新 : 2023.06.09 14:13

スペック

レイアウト

新設計の縦置きFR用プラットフォームを用いるモデルで、欧州で販売されているのはこのモデルのみ。しかし、他地域では、これより上位のCX-90が投入されているところもある。

キャビンのフロア下には、PHEV用バッテリーを搭載するスペースがある。今回の後輪駆動ディーゼルは、前後重量配分が実測で54:46だった。

エンジン

新設計の縦置きFR用プラットフォームは、キャビンのフロア下にPHEV用バッテリーを搭載可能。テスト車の前後重量配分は、実測54:46だった。
新設計の縦置きFR用プラットフォームは、キャビンのフロア下にPHEV用バッテリーを搭載可能。テスト車の前後重量配分は、実測54:46だった。

駆動方式:フロント縦置き後輪駆動
形式:直列6気筒3283ccターボ、ディーゼル
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ86.0×94.2mm
圧縮比:15.2:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:200ps/3600~4200rpm
最大トルク:45.9kg-m/1400~3000rpm
エンジン許容回転数:4900rpm
馬力荷重比:106ps/t
トルク荷重比:24.3kg-m/t
エンジン比出力:61ps/L

ボディ/シャシー

全長:4745mm
ホイールベース:2870mm
オーバーハング(前):855mm
オーバーハング(後):1020mm

全幅(ミラー含む):2130mm
全幅(両ドア開き):3660mm

全高:1682mm
全高(テールゲート開き):2070mm

足元長さ(前席):最大1095mm
足元長さ(後席):735mm
座面~天井(前席):最大1050mm
座面~天井(後席):990mm

積載容量:477~1726L

構造:スティールモノコック
車両重量:1882kg(公称値)/1893kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前・後:7.5Jx20
タイヤ前・後:235/50 R20 100W
ブリヂストン・アレンザ001MA
スペアタイヤ:なし(パンク修理材)

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.26/8.0 
2速:3.30/12.9 
3速:2.13/20.0 
4速:1.71/24.8 
5速:1.30/32.5
6速:1.00/42.3 
7速:0.82/51.5
8速:0.63/67.4 
最終減速比:3.31:1   

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:16.4km/L
ツーリング:18.5km/L
動力性能計測時:8.4km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):18.5km/L
中速(郊外):22.2km/L
高速(高速道路):22.7km/L
超高速:17.8km/L
混合:20.0km/L

燃料タンク容量:58L
現実的な航続距離:948km
CO2排出量:129g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:3.25回転
最小回転直径:11.7m

ブレーキ

前:328mm通気冷却式ディスク
後:328mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、センターコンソールにスイッチ設置

静粛性

アイドリング:48dBA
全開時(5速):77dBA
48km/h走行時:50dBA
80km/h走行時:52dBA
113km/h走行時:69dBA

安全装備

ABS/ESC/AEB(歩行者・自転車検知機能)/LKA/クロストラフィックアラート/ドライバーモニタリング
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人88%/子供91%
歩行者保護性能:89%
安全補助装置性能:76%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温12℃
0-30マイル/時(48km/h):2.7秒
0-40(64):4.1秒
0-50(80):5.6秒
0-60(97):7.6秒
0-70(113):9.9秒
0-80(129):12.8秒
0-90(145):16.5秒
0-100(161):21.1秒
0-402m発進加速:16.0秒(到達速度:142.6km/h)
0-1000m発進加速:29.1秒(到達速度:180.1km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
BMW X3 xドライブ20d Mスポーツ(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温9℃
0-30マイル/時(48km/h):2.7秒
0-40(64):4.2秒
0-50(80):6.0秒
0-60(97):8.3秒
0-70(113):11.3秒
0-80(129):15.0秒
0-90(145):20.1秒
0-100(161):26.6秒
0-402m発進加速:16.5秒(到達速度:134.2km/h)
0-1000m発進加速:30.5秒(到達速度:168.5km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):2.3秒(2速・62.8km/hまで)/2.6秒(3速)/3.7秒(4速)

30-50(48-80):2.7秒(3速)/3.1秒(4速)/4.1秒(5速)/5.7秒(6速)

40-60(64-97):3.5秒(3速)/3.4秒(4速)/4.1秒(5速)/5.7秒(6速)/7.3秒(7速)

50-70(80-113):4.3秒(4速)/4.3秒(5速)/5.8秒(6速)/7.4秒(7速)/11.3秒(8速)

60-80(97-129):5.1秒(5速)/6.0秒(6速)/7.8秒(7速)/11.9秒(8速)

70-90(113-145):6.6秒(5速)/6.7秒(6速)/8.4秒(7速)/13.1秒(8速)

80-100(129-161):9.3秒(5速)/8.2秒(6速)/9.1秒(7速)

90-110(145-177):11.3秒(6速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温12℃
30-0マイル/時(48km/h):8.4m
50-0マイル/時(64km/h):24.1m
70-0マイル/時(80km/h):47.5m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.70秒

ライバルの制動距離

BMW X3 xドライブ20d Mスポーツ(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温9℃
0-0マイル/時(48km/h):10.0m
50-0マイル/時(64km/h):27.2m
70-0マイル/時(80km/h):54.2m

各ギアの最高速

1速:40.2km/h(4900rpm)
2速:42.8km/h(4900rpm)
3速:98.2km/h(4900rpm)
4速:122.3km/h(4900rpm)
5速:159.3km/h(4900rpm)
6速:207.6km/h(4900rpm)
7速:212.4km/h(4117rpm)
8速(公称値):212.4km/h(3145rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1671rpm/1910rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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