現実的で合理的なハイブリッドSUV(PHEV) 10選 現代の最適解となり得る才能
公開 : 2023.06.03 18:05
エンジンと電気モーター、大型バッテリーを積んだPHEVは電動化を目指す現代において現実的な選択肢なのかもしれません。実用的なSUVモデルの中から、英国編集部がトップ10を選出します。
もくじ
ー電動化に向けたベストアンサー? 最高のハイブリッドSUV
ー1. BMW X5 xドライブ45e
ー2. ボルボXC90リチャージT8
ー3. トヨタRAV4 PHEV/スズキ・アクロスPHEV
ー4. ヒョンデ・サンタフェ
ー5. ボルボXC60 T6
ー6. ランドローバー・レンジローバー・スポーツP440e
ー7. メルセデス・ベンツGLE 350de 4マチック
ー8. プジョー3008ハイブリッド
ー9. キア・ソレントPHEV
ー10. フォード・クーガ・プラグインハイブリッド
電動化に向けたベストアンサー? 最高のハイブリッドSUV
クルマの電動化が進む中、PHEV(プラグインハイブリッド車)は現代に最適なベストアンサーと考えることもできる。
英国をはじめとする欧州諸国では、最短で2030年から内燃エンジン車の新車販売が禁止され、ハイブリッドもそこから逃れることはできない。しかし、その期限はまだ少し先であり、実用的なSUVボディと組み合わせれば、多くの人にとって汎用性の高い現実的な選択肢となり得るのではないだろうか。
通勤などの日常生活ではゼロ・エミッションのEV走行が可能で、いざという時や遠出の際にはエンジン走行が可能という安心感がある。PHEV購入時の奨励金もあるが、気の早い英国ではそうした金銭的インセンティブもすでに廃止されつつある。それでも一定の優遇措置が得られること、購入費用はさておきランニングコストを節約できることから、PHEVの存在価値は大きい。
バッテリーやモーターを搭載するため、乗員スペースや荷物の積載量を確保しやすいSUVが特に有利だ。また、コンパクトなクロスオーバーからラグジュアリーな高級車まで、形やサイズもさまざまである。もちろん、電気とピストンを組み合わせたこれらのマシンは、部品追加に伴う重量増にもかかわらず、驚くほど快活に走ることができる。
今回は、電動化まっしぐらの英国で販売されているハイブリッドSUV(PHEV)の中から、英国編集部のお気に入りの10台を紹介する。スペックや価格は現地仕様に準ずる。
1. BMW X5 xドライブ45e
BMW X5 xドライブ45eの最大の魅力は、クリーミーで滑らかな3.0L直列6気筒エンジンである。このエンジンは電気モーターと連動して、驚くほどのスピードと驚くべきランニングコストを実現する。この組み合わせで394psという驚異的なパワーを発揮する一方、電気モーターによる十分なトルクも得られるため、街中の移動にも爽快感がある。24kWhのバッテリーのおかげで、最大87kmを電気だけで走行することができる。
その他、重量増はともかく(2435kgのわがままボディ)、走りは標準のX5と同じように感じられる。つまり、SUVの基準からすると、楽しい運転ができるのだ。たくましい6気筒ターボガソリンは、電気モーターとうまく調和してスムーズで力強い加速を実現し、ハンドリングはこれほど大きなクルマでありながら驚くほど軽快だ。
また、バッテリーのパッケージングにより、3列目シートと荷室容量が若干減少するものの、実用性は十分に高く、インテリアの高級感も美点のその1つ。そして静粛性の高さ、柔らかさを含んだ乗り心地は英国編集部イチオシのポイントである。