遊びにも仕事にも使える最高のピックアップトラック 10選 積載力と快適性を両立する贅沢なクルマ

公開 : 2023.06.04 18:05

4. いすゞDマックス

いすゞが英国で販売しているはDマックスだけなので、一般的なドライバーには馴染みの薄いブランドだが、Dマックスはピックアップトラックとして長く、根強く支持されてきた。最近も、徹底的なリフレッシュを受けたばかりである。果たしてその出来栄えやいかに。

メルセデス・ベンツXクラスや三菱L200などのライバル車が販売終了となる中、いすゞは市場シェアを伸ばそうとしている。現在、Dマックスには必要最低限の機能のみを与えられた仕様と、最新のインフォテインメント・システムやデジタルメーター、上質な内装を備えたライフスタイル志向の仕様がある。シングルキャブとダブルキャブが用意されているが、エクステンデッドキャブはない。

4. いすゞDマックス
4. いすゞDマックス

改良後の最新モデルは、ピックアップトラックでは珍しく欧州衝突安全試験のユーロNCAPで5つ星(最高得点)を獲得したほか、オンロードでの乗り心地も良く、製品としてかなり強力になっている。ラダーフレームを採用しているため、非常に頑丈で、オフロードでの走行性能も抜群である。

ライバルに遅れをとっているのはパワートレインだ。1.9Lディーゼルは、以前よりも静かになったとはいえ、最高出力162psと依然として低調である。6速ATでも6速MTでも、0-100km/h加速に13秒近くかかる。ただ、ハイラックスより安い価格設定が購入を後押ししてくれるだろう。

5. サンヨン・ムッソ

いすゞより野暮ったいクルマでいいなら、サンヨン・ムッソがある。「ムッソ」という車名は、韓国語で「サイ」を意味する言葉だという。ブランドイメージに反して、相応のパフォーマンスとハンドリング、牽引力、実用性を持っている。なお、サンヨン(双龍自動車)は最近、KGモビリティに社名変更したばかり。ブランド再出発のため、今後ピックアップトラックのラインナップも一新されるかもしれない。

さて、現行のムッソは2.2Lディーゼルを搭載して最高出力181psを発揮し、比較的パワフルな部類に入る。最大3.5トンのブレーキ付きトレーラーを牽引する能力は、ライバルと比べても遜色ない。標準仕様では荷台が短く、少し特殊な外観だが、大人の乗員には十分な大きさのシートを4つ備えている。また、ピックアップトラックとしては全長がかなり短く、街中でも駐車に苦労することは少ない。

5. サンヨン・ムッソ
5. サンヨン・ムッソ

荷台を延長したムッソLWBライノも販売されているが、こちらは「LWB」の名称とは裏腹にロングホイールベースではなく、リアのオーバーハングが長くなっただけだ。その分、荷台はシングルキャブと同じサイズになっている。

実際に運転してみてわかったことは、コーナーリングで優れたグリップとロール制御を見せ、軽いステアリングホイールはびしっとセンターが定まっているということだ。ロードノイズや風切り音も少ない。乗り心地は許容範囲にギリギリ収まる程度だが、エンジンは低速から活気があり、巡航時はとても静かである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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