遊びにも仕事にも使える最高のピックアップトラック 10選 積載力と快適性を両立する贅沢なクルマ

公開 : 2023.06.04 18:05

イネオス・グレナディア・ピックアップ

ここからは、英国で近日発売予定または並行輸入向けの注目モデルを紹介したい。

近年、ピックアップトラック市場が縮小していることから、目新しい新車が欲しければ我慢するか、輸入しなければならない。だが、面白いことに、この市場に挑戦しようという新興メーカーも出てきている。世界屈指の化学会社であり、ロンドンに本拠を構えるイネオス・グループは最近、自動車部門(イネオス・オートモーティブ)を立ち上げ、新型SUVの発売を宣言した。

イネオス・グレナディア・ピックアップ
イネオス・グレナディア・ピックアップ

「グレナディア」と名付けられたこのモデルは、先代のランドローバーディフェンダーによく似たレトロ調デザインを特徴とし、嬉しいことにピックアップトラック仕様も開発中だ。かつてのディフェンダー・ピックアップを彷彿とさせる、古風なモデルである。詳細についてはまだ正式発表がされていないが、ラダーフレーム、ライブアクスル、防水仕様のインテリアを備えたタフなオフロード車となる見込みだ。最大積載量1000kg、牽引能力3500kg、ルーフ積載量150kgを実現するという。

ジープグラディエーター

英国で正規販売されていないが、比較的手間のかからない選択肢がジープ・グラディエーターだ。すでに販売されているラングラーのピックアップトラック版である。

グラディエーターはフォード・レンジャーとほぼ同じサイズだが、ライバルは標準のレンジャーやトヨタハイラックスではなく、高性能のレンジャー・ラプターと見るべきだろう。商用目的というより、ジェットスキーで山頂を目指したり、四輪バイクでビーチを走ったり、そんなアウトドアのレジャーが主な用途となるはずだ。ダッジ・ラムのリアアクスルを使用しているが、最大積載量は620kgにとどまり、牽引力も2721kgと意外と控えめ。

ジープ・グラディエーター
ジープ・グラディエーター

ラダーフレームはラングラーから780mmも延長され、そのうち490mmはホイールベース、残りはリアのオーバーハングに使われている。このサイズゆえ、ラングラーほどオフロードを走りやすいわけではないが、18.4度のブレークオーバーアングルと25度のデパーチャーアングル、そしてオプションで用意された本格オフロードタイヤのおかげで、必要以上に遠くまで行けるクルマであることには変わりはない。

英国のある輸入業者は、グラディエーターを6万2000ポンド(約1070万円)で販売すると言っているが、在庫のあるものは7万1000ポンド(約1220万円)から。この金額では、よほど欲しくないと買えないだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・ディスデイル

    James Disdale

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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