新型BMW 5シリーズ 世界初公開 サイズアップに電動化 航続距離582km「i5」も同時デビュー

公開 : 2023.05.25 06:25

新型BMW 5シリーズ・セダンが欧州で発表されました。ボディサイズが拡大され、48VマイルドハイブリッドやPHEV、EVといった電動パワートレインを導入。車載ゲーム機能など最新世代の技術を盛り込んでいます。

8代目5シリーズ EVも登場

BMWは、8代目となる新型5シリーズ・セダンを発表した。欧州では10月に発売される予定だ。

48Vマイルドハイブリッド、PHEV(プラグインハイブリッド)、EVの各種パワートレインを揃え、新たな内外装デザインと車載システムを採用。現行モデルと比較して、サイズも一回り大型化している。

BMW 5シリーズ・セダン
BMW 5シリーズ・セダン    BMW

新型5シリーズ・セダンのボディサイズは、全長5060mm(現行より97mm拡大)、全幅1900mm(同32mm拡大)、全高1515mm(同36mm拡大)。ホイールベースは20mm延長され、2995mmとなった。

5シリーズ初となる完全電気駆動のEVモデルには「i5」という名称が与えられた。新型i5には2種類の仕様が用意されており、後輪駆動のi5 eドライブ40は最高出力340ps/250kW、最大トルク43.8kg-m(430Nm)を発揮する。0-100km/h加速6.0秒、最高速度193km/hとされている。

四輪駆動のi5 M60 xドライブは、ツインモーターで最高出力601ps/442kWと最大トルク83.6kg-m(820Nm)を発生する高性能モデルで、Mパフォーマンス独自のデザインが施されている。Mスポーツ・ブーストまたはMローンチ・コントロール機能を作動させると、フルパワーが開放され、0-100km/h加速3.8秒、最高速度230km/hに達する。

いずれも容量81.2kWhのバッテリーをアンダーボディに搭載し、欧州WLTPによる航続距離はi5 eドライブ40で497~582km、i5 M60 xドライブが455~516kmとされる。また、WLTP複合電力消費量は、前者で18.9~15.9kWh/100km、後者で20.6~18.2kWh/100kmとなっている。

i5は標準で最大11kW、オプションで最大22kWのAC充電に対応する。最大205kWのDC急速充電では、約30分で10~80%の充電が可能だという。

48Vシステム導入 PHEVは来春

ガソリンおよびディーゼルエンジンには、48Vのマイルドハイブリッド技術が導入され、新しい8速ステップトロニック・スポーツ・トランスミッションが標準で組み合わされる。

欧州では、最高出力208ps/153kWを発揮する4気筒ガソリンの520i、最高出力197ps/145kWの4気筒ディーゼルの520dおよび520d xドライブが投入される。

BMW i5
BMW i5    BMW

また、2024年春には19.4kWhのバッテリーを搭載したPHEVや、直列6気筒ディーゼル搭載車も登場予定だ。i5の新たなモデルも、2024年内に登場するという。

BMWは、ミドルサイズセダンとしては最長クラスのホイールベース、前後トレッド幅の拡大、前後重量配分50:50により、「最大限のスポーティさ」を追求したという。軽量化やボディ・シャシー剛性向上にも力を入れているとのこと。

新型5シリーズには、可変ステアリング比のスポーツステアリングを標準装備し、オプションとしてMスポーツ・サスペンション、Mスポーツ・ブレーキ、電子制御ショックアブソーバーなどを設定している(i5 M60 xドライブには標準装備)。

ホイールは18インチまたは19インチが標準で、最大21インチの軽量アロイとパフォーマンスタイヤは、オプションとして設定される。

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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