誕生! アストン マーティン「DB12」 V8エンジンで登場 スーパーツアラーの内装/スペックは?
公開 : 2023.05.25 07:04
DB12を支えるボディ/シャシー
ボディ構造は接着アルミニウム・ストラクチャーで、アンダーボディ・コンポーネントの変更により、ねじり剛性は7%向上している。
とくに、前後ストラットタワー間のねじれ剛性・横剛性が改善され、ダンパーとリアアクスルを強固に支える。
これにより、オンセンターおよびオフセンターのステアリングフィール、さらにはドライバーとの一体感が高まった。
また、新世代のアダプティブダンパーにより、ドライブモードの調整が幅広くできるように。
そのドライブモードは「GT」「スポーツ」「スポーツ+」「ウェット」「インディビジュアル」を用意。パワートレイン/ステアリング/シャシー設定を調節できる。
さらに、6軸慣性測定を用いてグリップを予測する最先端のESC(エレクトロニック・スタビリティ・コントロール)も搭載した。
タイヤは専用のミシュラン「パイロット・スポーツ5S」(275/35 R21、315/30 R21)を装着。既製品とは異なる「AML」のタイヤコードが付いているから、オーダーメイドのコンパウンドで作り込まれていることが分かる。
装備・納車開始時期
装備面では、新しいコネクテッドカー・エコシステムは注目。DB12の車両、「Aston Martin」アプリ、アストン マーティンによるデータサーバー、という3つの要素の上に成り立っている。
DB12に組み込まれたe-SIMを介して、グローバル・ローミング4G LTE/GSM携帯電話ネットワークを通じて接続するわけだ。
具体的には、iOSとAndroidで利用できるアプリにより、手元のデバイスを介してクルマとシームレスなコントロール&フィードバックを実現する。
ときに車両を監視し、位置を特定し、プロテクトをかけたり、ときにはナビの目的地の情報を送信。行き先に到着したら、ラストマイル・ナビ機能を使用して、歩く最中も手元のデバイスから案内を続けてくれる。
ADASは、ストップ&ゴー対応のACCから、リアクロストラフィック・アシスト、ドライバー眠気検知、360°3Dサラウンドカメラまで充実。
音響面は、390W 11スピーカーのオーディオシステムが標準装備に。オプションで「Bowers&Wilkins(バウワーズ&ウィルキンス)」とともに開発したサラウンドシステムを選べる。
純エンジン車の野性味と、新しいラグジュアリーの方向性を示した新世代アストンの第1弾。アストン マーティンDB12のデリバリー開始は、2023年第3四半期の予定だ。